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シネマ365日

2016年1月8日

特集「新年おめでとうございます」⑧
インターンシップ(2013年 コメディ映画)

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監督 ショーン・レヴィ

出演 ヴィンス・ボーン/オーウェン・ウィルソン/セルゲイ・ブリン

シネマ365日 No.1624

最後の試験は「営業」

特集「新年おめでとうございます」

時計の営業をやっているビリー(ヴィンス・ボーン)とニック(オーウェン・ウィルソン)は会社が倒産した。スマホで時間をみる時代、時計なんてだれも持たなくなったのだ。ふたりがグーグルのインターンシップの面接を受けると知った元上司は「お前たち恐竜にとって世の中は厳しいぞ」。アタリだ。アメリカ中の一流大学から秀才の集まる試験に、アナログ丸出し、話題の映画は1980年代というおじさんふたりが受験するのだ。ロスのグーグル本社にきたふたりは管理職とまちがわれ、最初ペコペコしていた学生たちは、彼らが面接志望だとわかるとてのひらを返し「オッサン。年寄りの来るトコじゃないよ」。ふたりは目を丸くしてあたりをみまわす。グーグル社とは、まさに別天地だった。社内で提供されるコーヒー、果物、スイーツ、軽食はすべて無料で食べ放題。オフィスは遊園地のようにカラフル、2階から1階へは滑り台で移動だ。打ち合わせは可愛らしいタマゴ型の部屋、ミーティング・エッグで。疲れたらフィットネスルームで軽く汗を流し気分転換、玉突き、ハンモックでゆらゆら、マッサージルームも美容室もすべて無料!▼試験は、受験全員がチームにわかれ、優勝した1チームだけが社員になれるサバイバルだ。天才大学生たちはだれもおじさんと組みたがらない。ふたりは浮き上がり、キモいとみんなからのけ者にされた、数人の学生とチームを組むことにした。最初の問題は「新製品にオーディオを無効にするバグが見つかった。200万行のコードはソース・ファイルにある。バグをつきとめよ」。ビリーは叫ぶ。「ダンサーを夢見た製鉄の町の少女がいた。彼女は不利な状況からマニアックになり、挑戦したのだ!」「まさかフラッシュ・ダンス?」「夢をめざしアレックスになろう。自分とお互いを信じよう!」。ふたりのおじさんたちは発想を柔軟にしようと全員を連れてナイトクラブに繰り出す。二日酔いでふらふらのアタマでつぎの課題「アプリ作り」に挑んだ。「作るものはカテゴリーじゃなく人間だ」「インスタグラムだろ」「オン・ザ・ラインで送るのだ」「オン・ラインだろ」意味不明の会話もあるが、とにかく後半戦に。でもビリーが大チョンボしてチームは失格。「勝負は終わっちゃいない」とニックは慰めるが、ビリーはチームを離脱した。最後の試験は「営業」だった。試験官がいう「最難関のテスト」だ。今こそ天性の営業マン、ビリーがいなければならないのに…▼課題は「グーグルに広告を出していない会社を探して営業する。売上が大きいほど優勢」。ニックはビリーを説得、引き戻すのに成功する。チームは町を歩き、地元の小さな商店に飛び込み、「広告を出しませんか」と営業した。店主はこう言った。「うちは家族経営だからネットは必要ない。今まで新聞広告とチラシとイエローページでやってきた。それで充分だ」。ビリーの応酬話法は「わたしたちは習慣の動物です、人生でいちばんこわいのは変化です。地元で生きることこそいちばん求められていることです。しかし情報を流すことで、いままで一つだったあなたの店は、いくつもの〈地元〉を持つことができる」「ソースはわたしが自分で造っている、フランチャイズの大量生産の味じゃないのだ」「それこそ〈地元〉に理解していただく価値だと思いませんか。グーグルで流すことによって、他地域への展開は、あなたのここにある店と同じ情報を共有できます」誇張でもペテンでもない、ビリーの営業に店主は心を開く▼ラストは出来ゲームだというかもしれませんが、グーグルのセルゲイ・ブリンが本人役で出演し、優勝したビリーのチームを正社員にすると発表、参加した全員に、グーグリネスとはなにか、を主張します。「ダイバーシティ(多様性)はグーグルの精神だ。君たちは人とつながり、人と情報をつなげた。それがグーグルの仕事だ。優勝チームの、チームとしてなにかをなしとげようとチャレンジしたことが、卓越したグーグリネスなのだ」。専門知識の欠如を補いあい、柔軟な発想で人間にアプローチ、どんなパソコンも答えを教えてくれない最難関の「営業職テスト」で顧客の心をつかんだ「落ちこぼれチーム」に栄冠は輝く!

 

 

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