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シネマ365日

2016年4月8日

特集「アクション女子」② 
ダイバージェントNEO(2015年 SFアクション映画)

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監督 ロベルト・シュベンケ

出演 シャイリーン・ウッドリー/テオ・ジェームズ/ナオミ・ワッツ/ケイト・ウィンスレット/ジャネット・マクティア

 

シネマ365日 No.1715

悪役ウィンスレット 

特集「アクション女子」

ダイバージェント」の続きです。5派閥に分類されたシカゴの近未来社会。住民は16歳になると自分が属する派閥を選択する。一度選択したら、その派閥に一生属して仕事する。他の派閥に移ることは許されない、という徹底管理社会です。5派閥とは「無欲」「勇敢」「平和」「高潔」「博学」。まれにどの派閥にも適合しない、あるいは複数の派閥に適合する遺伝子の持ち主が現れ、彼らは「異端者」(ダイバージェント)と呼ばれ、管理社会の秩序を乱す危険分子として処分されるのです。トリス(シャイリーン・ウッドリー)は「異端者」とわかり、管理社会を実質的に統治するジェニーン(ケイト・ウィンスレット)から狙われる。トリスの両親も殺された。トリスは父と母が自分に託した遺品に何か意味があると悟る。追われる身となったトリスは、志を同じくするフォー(テオ・ジェームズ)と、人類の真の未来を見出そうと反乱を起こす▼主たる配役と登場人物は一作目と変わらないのですが、トリスとフォーをかくまう「平和」のリーダー、ジョアンナにオクタヴィア・スペンサー。「ヘルプ〜心をつなぐストーリー〜」でアカデミー助演女優賞の実力派ですね。それと、なんでか知りませんが、いきなり登場したフォーのお母さんイブリンにナオミ・ワッツ。ロングの黒髪だったので「どこで見たのかなあ」と思いながら、なかなかわかりませんでしたけど。彼女はどの派閥にも属さない、無宿者軍団・無派閥のリーダーです。トリスは反乱を起こそうと、味方を探してフォーとあちこちの派閥を訪ねるのですが、なかなかわかってもらえない。みなジェニーンが怖い。「博学」が「無欲」を取り潰そうとしているのはなぜなのか、「勇敢」は「博学」に抱き込まれるのか、平等と民主社会といいながら、権力をめぐる争いが次第に明らかになっていきます▼紆余曲折はあるのですが、ピラミッドの頂点を目指すジェニーンにとって、支配下に収まらないダイバージェントは邪魔者である。最終的な世界統治はいかにすれば実現するか、その秘密を隠した箱か石か、それを開ける力があるのは異端者だけ、しかも最高の能力を持つ異端者だけだとわかったジェニーンは、異端者狩りを実施、捕らえた異端者を過酷な実験にさらし、秘密の石を開けさせようとする。ところが異端者は全て、秘密にたどり着く前に、実験過程で命を落とすのだ。ついにトリスが捕らえられ、実験台に上がる。テストの結果彼女の異端者度は「100%」。混じりけなしの異端者で、たちまち石が感応し、人類の統治を誰にかませるかを託宣する。スクリーンに現れた人物エディス・プライアー(ジャネット・マクティア)は驚くべき内容を打ち明けた。派閥制度そのものが、人類の未来を検証するための壮大な実験だったというのだ。その完全管理体制に埋没せず、新しい未来を示せる者にこそ、人類の将来を託せる、すなわち異端者の存在こそが未来の希望である▼逆転です。異端者は秩序を乱す破壊者ではなく、新しい秩序を見出す先賢者だった。かわいそうに、ジェニーンは処刑である。しかし言っちゃなんだけど、組織とか制度とかはだれがどんな斬新なものを作っても、長いあいだには制度疲労して、次世代交代があるわけだから、わざわざ実験なんてくどいこと、する意味あんの? ほっといたって熟したら落ちるでしょ。そんなこと言っていたら身も蓋もないかもしれないけど、バカくさい屁理屈だわ。シャイリーン・ウッドリーとテオ・ジェームズの好演、ナオミ・ワッツとオクタヴィア・スペンサーの意外性、それとケイト・ウィンスレットの悪役が楽しいわ。ジェネット・マクティアが最後の締めに出てくるけど、ちょっともったいない使い方ね。これ、シリーズ化されるそうね。因果は巡る、というド単純な展開にならなきゃいいけど。

 

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