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特集「新宿2丁目を連れて歩きたいボーイフレンド」

2016年4月29日

特集「新宿2丁目を連れて歩きたいBF3」⑥ 
シル&シュワ|大脱出(2014年 アクション映画)

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監督 ミカエル・ハフストローム

出演 シルベスタ・スタローン/アーノルド・シュワルツネッガー

 

シネマ365日 No.1736

最強のふたり 

思いつくまま「刑務所もの映画ベスト5」をあげてみました。「ショーシャンクの空に」「アルカトラズからの脱出」「告発」「グリーンマイル」「ミッドナイト・エキスプレス」…閉鎖空間に詰め込まれた犯罪者、所内ではびこるイジメ、虐待、殺人、おまけに不可能といわれる監視を破って脱獄となれば、映画にならないほうがおかしい。でも本作は先の名作と全然ちがう。できが悪いのではなく、ただこれだけの理由。主演がシルベスタ・スタローンとアーノルド・シュワルツネッガーだから。1980年代のアクションを、というより映画界を代表する無敵のスター、そう書いてもおおげさではないと思えます。彼らの映画なら文句無しにおもしろいという、信仰に近い確信がファンにはありました。ふたりがデビューしてほぼ半世紀。その間、シュワは「ターミネーター」に、スタローンは「ロッキー」という奇跡の映画に恵まれ、60歳を過ぎた今も「ターミネーター:新起動/ジェニシス」「クリード チャンプを継ぐ男」で、ますますいい男ぶりを発揮しています▼この映画、こまかいことでケチをつけだすときりがないのですけどね。たとえば劇中「ここはどこだ、どこだ」と何度もレイ(シルベスタ・スタローン)は自問自答する。謎の囚人ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツネッガー)にも、だれにも自分たちの収監されている刑務所がどこかわからない、らしいのだ。船だよ、船に決まっているだろ。だってDVDのパッケージに、巨大戦艦みたいな船が写っているじゃない。映画の舞台は船と海だなってくらい、だれでも見当つくでしょ。巨大ハイテク設備搭載の戦艦刑務所である。そこを脱出するのだ。おっと、落ち着いていこう。民間セキュリティ・コンサルタント会社で仕事するレイがシルの役。プロの脱獄仕掛け人。囚人として刑務所に入り、警備システムが万全かどうか実際に確かめ、改善すべき点を指摘するのだ。脱獄不可能を誇るとある刑務所が、本当に完全警備かどうか確かめてほしいという依頼が入る。報酬は破格の500万ドル。レイの上司はひきうけるが、レイと同僚たちは胡散臭いものを感じる▼大仕掛な脱出劇ではあるが(な〜んだ、そういうことだったの)という拍子抜けは、そもそもなんで脱獄せねばならなかったのか、という動機付けである。海に浮かぶハイテク戦艦刑務所の囚人ロットマイヤーとは、世界平和のために暗躍する重要人物であり、彼の首に巨額の懸賞金がかかっている正義の活動家なのである。彼の娘は父を救出するため、脱獄のプロであるレイを刑務所に送り込んだ、たったそれだけの話なのだ。大脱出劇のわりに筋運びがイージーで、彼らを助ける親切な囚人がすぐさま現れる。この刑務所の秘密など、だれにもきけないから、親切そうな医者の先生に教えてもらおう、なんて、先生に質問する小学生でももう少しひねているのではないか。しかも「わかったぞ」と喜んでシルがシュワに報告するあたり、宿題の教え合いでもしているのかよ▼どっちかいうと映画はシル寄りですけどね、妙に黒髪がふさふさして、どうしたらあんな妙な眉になるのかしまいに不思議になった眉の描き方、剃り方(しかもシーンごとに異なる)、おまけに整形に失敗したのかと疑ってしまったデコボコのシルの顔面とちがい、髪は銀髪に、ひたいや頬のシワこそくっきり深くなったけれど、細面の面貌がぐっと渋くなったシュワちゃんのほうが、わたしはよかったわ。ヘリに乗り込むところで盟友シルの搭乗を待つ、プラン「B」の実行はまだか、時間は迫る、看守らが迫る、シュワが睨みつける、このときの眼、変わらないわね〜鷲みたいなドスの効いたメヂカラは。つぎなるシーンでシュワの技はガトリングのクソ掃射よ(技というほどでもないけど)。どっかで見たシーンだと思ったら「ラストスタンド」ね。こういうド単純なレベルで好き・嫌いが言えることって楽しいわ(笑)▼といいながらちょっとしつこいのだけど、大脱出ってつまりシルがシュワを逃がすだけなのね。ほかの囚人は船の爆発とともに海の藻屑となるのにちょっと抵抗があったわ。ああそうか。この凶悪犯たちをシャバにだすと世界中でテロに走る凶悪犯ばかりだから、ひと思いに死んでもらいますってことなのね。刑務所でシルをいためつける所長にジェームズ・カヴィーゼル。どこかで見たことのある端正な容貌…それもそのはずメル・ギブソン監督の「パッション」(2004)でイエス・キリストを演じたのが彼です。史上最高のイケメンのジーザスでした。

 

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