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トピックス

2016年4月28日

「香芝の子は香芝で育てよう!」
香芝市教育委員会 廣瀨裕司教育長インタビュー

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「創る 学ぶ 育つ ~子どもの夢をはぐくむ香芝の教育~」を教育スローガンに掲げる香芝市教育委員会。子どもたちへの思い、教育への理念について、廣瀨教育長にお話を伺いました。

 

子どもたちには夢を見てほしい、香芝を誇りに思ってほしい

香芝市教育委員会 廣瀨裕司教育長

―教育スローガンにはどういう思いが込められているのですか。

香芝は奈良県でも珍しく若い世帯が多く、子どもが元気な町です。子どもは将来の香芝、将来の日本を支えてくれる重要な存在。創造力を大切に多様な学びを経て、大きく成長してほしいと願っています。私は常々、子どもたちには「夢を持とう」と言っているんです。実際には悲しい事件も多く、夢を見にくい社会ですが、子どもたちには明るい将来を信じて大きな夢を持ち、その実現に向けて取り組んでほしい。それをサポートするのが、教員や大人の役目だと考えています。

 

香芝には他から転入した人も多く、親には他に故郷があります。でも、ここで育つ子どもたちには将来、「ふるさとは香芝だ!」と誇りを持って宣言してくれるようになれば嬉しいですね。それをグローバルに発信してくれる子が一人でもいれば…それも私の夢です。

 

 

―どのように地元の魅力を学んでいるのですか。

香芝市二上山博物館と学校の博学連携により小中学生が博物館を訪れたり、博物館の先生に来校してもらったり、二上山に登山して体で学んだりと、地域と繋がった授業が広がりを見せています。また、教員にも「たまには車を置いて町を歩きましょう」と提案しています。街を歩くことでいろんな魅力や宝に気づいて香芝を好きになってもらいたいし、子どもや保護者と地元の話題で盛り上がれたら信頼関係を築くことにもつながると思うのです。

 

香芝市民みんなで、香芝の子どもたちを見守りたい

―大学との共催で市民公開講座も取り組まれているそうですね。

大阪樟蔭女子大学との共催で、7回目となる昨年は『子育て』をテーマに開講しました。参加者が多く、いろんな話を聞いて勉強になった、不安が解消されたと喜ばれています。

子育ての責任を親と学校で押し付け合う話も聞きますが、親と学校、そして地域の大人たちが一緒に地域の中で子供を育てていく形が理想だと思っています。

 

毎月25日は『ニコニコあいさつの日』として職員が各学校に行って挨拶運動をしています。最近では高校生も自主的に中学校へ行って挨拶してくれているんですよ。私は教員時代からの習慣で毎日役所の前に立って挨拶しているのですが、最初は無視していた子どもたちも次第に挨拶を返してくれるようになるんです。それが嬉しくてね。自分が元気をもらうためにやっているようなものです。

 

また、中学の生徒会がここ(役所)に来て私と話し合いをする『中学生議会』も開いています。去年の生徒会は、自主的に二条駅と五位堂駅で清掃活動をしました。ここに高校生が加わることもあります。

彼らを見ていて思うんです。子どもはやらせたらやるんですよ。大人がアレはダメ、コレはダメと規制して枠にはめているのかもしれませんね。子どもは失敗するもの。失敗があってこその教育です。やりたいことをやって失敗しても見守ってあげることで、大いに成長してもらえたらと思います。

 

 

―「香芝市教育の日」というのもあるそうですね。

去年から、11月の第三土曜日を「香芝市教育の日」とし、幼稚園や小中学校に、父兄だけでなく市民の皆さんが気軽に授業参観できる機会を設けました。我が子だけでなく、町の子どもたちをみんなで見守っていく、そうなればいいなと思っています。初めての試みでしたが大好評で、今後も改善しながら続けていきたいと考えています。

 

子どもも親も、全力でサポート

―最近は不登校児童も増えていると思いますが…。

ずっと教員をしてきましたが、今も昔も基本的に子どもたちは変わっていないんです。学校へ行きたい、勉強もしたい、友達と遊びたい。ただし、環境が変わってしまった。携帯で親の知らないネットワークを作るようになった。ある意味ではいろんな人と繋がれるけれど実際には孤独を感じています。情報化の時代が進んでいますが、そう考えると便利なことが幸せとは言いきれない気もします。本人はもちろん苦しんでいますが、お母さんの苦しみも相当です。だからこそ、市をあげてサポートしたいと思っています。

 

第一段階としてみんなとは別に学べる別室登校、それが無理ならカウンセラーがいる別施設「すみれ教室」、そこにも行けず引きこもっている子には、「ハートフレンド」といって近隣の大学生にその子の家へ訪問してもらい、若い世代同士話したり遊んだりしてコミュニケーションを取る試みもしています。これらのサポートで多くの子が学校へ行けるようになっているんですよ。

 

 

香芝の子は香芝で育てよう!― そんな思いで、教育委員会も学校を応援しています。いろいろ取り組めるのも、教員や地域の方々の理解と協力があってこそ。皆さんに感謝しつつ、これからも香芝全体で子供たちを育てていきたいと思います。啓

 

 

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