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特集「ベストコレクション」

2016年7月5日

特集「7月/真夏のベストコレクション」⑤ 
サバイバー(2015年 アクション映画)

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監督 ジェームズ・マクティーク

出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ/ピアース・ブロスナン

 

シネマ365日 No.1803

戦う肉体美 

特集「7月/真夏のベストコレクション」

ミラ・ジョヴォヴィッチと同世代の、女性アクションスターにはどんな人がいるだろう。ミラは40歳だ。2016年現在で、ゾーイ・サルダナ(「コロンビアーナ」)37歳、ジェイミー・プレスリー(「DOA/デッド・オブ・アライブ」)38歳、チャン・ツイー(「グリーン・デスティニー」)37歳、ローズ・マッゴーワン(「プラネット・テラー・イン・グラインドハウス」)42歳、ナターシャ・ヘンストリッジ(「ゴースト・オブ・マーズ」)41歳、ちょっと年上ではユマ・サーマン(「キル・ビル」)45歳、キャリー=アン・モス(「マトリックス」)48歳ら、それぞれにみな美しい殺し屋であり、戦士であり、ファイターであり、きらびやかだった。ミラは彼女らとどう違っているのか。一言でいえばアクションがむちゃくちゃ好きな気がするのだ▼「バイオハザード」は2002年に第一作が公開され、次の第六作(ファイナルとなっているけど)まで、足かけ14年にわたってシリーズ化された。途中、ミラの妊娠で製作が延期されることはあっても、出産を待って撮影は再開された。超人ミラである。観客は本当に粗筋がどうの、物語がこうの、と考えているのだろうか。違うでしょう、ミラを見に来ているのですよ。もちろん「バイオハザード」以外のいい映画に出ていますよ。ベルリン国際映画祭の銀熊賞をとった「ミリオンダラー・ホテル」なんかね。でもこの映画は興行でメチャコケだった。大都会のラブストーリーのミラなんか、誰も見に行きたくなかったのだ。「フェイシズ」もいい映画だった。ミラは小学校の先生になり、殺人犯に襲われショックで昏睡に陥り、目覚めた時は相貌喪失症に陥っていた。当然のことながらヒットしなかった。相手が連続殺人犯であろうと凶悪犯であろうと、襲われたあげく、ショックで気を失ってしまうミラなんて、ファンは慰めようともしなかったのだ▼ミラは本作のオファーを引き受けた理由を「強い女性が好きだから」と答えている。強いどころかアリスなんか「超人」ですね。硬質でミステリアスな容貌、演じるヒロインは破壊力を伴った運動能力と、鋭角な知能を備え、その肉体の美しさは、戦うシーンで超絶肉体美を発揮する。ベッドシーンではなく…そういえばミラのラブシーンって、思い出せないわ。本作でもミラはロンドン米国大使館勤務のエリート外交官ケイト・アボットである。スタンフォード大学を優秀な成績で卒業、ワシントン入りして抜擢に次ぐ抜擢、人と仕事を直感的に見極める能力を持ち(このあたりから、ミラ特有の、超人的仕様を帯びてくる)、将来の大統領側近、閣僚入り確実視される逸材だ。ところがこのケイトが伝説のテロリスト、「時計屋」(ピアース・ブロスナン)のターゲットになってしまうばかりか、爆弾テロの濡れ衣を着せられ、時計屋だけでなく、アメリカ、イギリス両方の当局から追われる危機に。舞台はロンドンからニューヨークに移り、時計屋がニューヨークのタイムズスクエアにしかけたテロ計画を阻止するべく、ケイトは孤立無援の戦いを挑む。いや〜たまりませんね。ミラこそセーラームーンの遺伝子を受け継いで生まれ変わった、異国の美少女だったに違いない▼時計屋のブロスナンは言わずと知れた5代目ジェームズ・ボンド。187センチの高身長、整った容貌でアクションシーンは抜群のキレのよさ、ショーン・コネリーの野性味あふれるボンドでもなく、ロジャー・ムーアの英国紳士ふうボンドでもない、第三のボンド創生に成功、007シリーズ中興の祖といわれています。彼の殺し屋、それもテロ犯人という役は、賛否両論があったみたいですが、今さらミスキャストがどうとか、こうとか言われたくらいで怖じ気つくなんて役者の風上にも置けない。ブロスナンは62歳になっています。ちょっとドジ踏んで、雇い主から「ちゃんと殺すのだろうな」と念を押されるところはありましたけど、目をつぶろう。ミラはどうか? う〜ん、監督も製作陣も「世界一の女性アクションスター」と最高級の賛辞を贈っている。別に反対せずともいいと思うけど。

 

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