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特集「ナンセンスは素敵だ」

2016年10月29日

特集「ナンセンスは素敵だ3」④
官能のフレンチエロス|トリコロール〜赤い部屋の娼婦〜(2001年 日本未公開)

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監督 マルシス・ドゥ・カラヴァス

出演 リサ・クロフォード

 

シネマ365日 No.1919

官能のシンディ 

副題含め、やたら長いタイトルなのです。「官能のフレンチエロス トリコロール〜赤い部屋の娼婦〜」。どこからでも好きなところからめくってくれたらいいという、ヌード雑誌みたいなものね。新婚でアパートの2階に引っ越してきた夫婦。向かいに怪しげなセックス・ショップがある。夫はある日、窓の下を通りかかった金髪の美女と目があう。彼女は向かいの店に入っていった。夫がマルク。妻がオドレ。金髪美女がシンディ(リサ・クロフォード)だ。この3人が「トリコロール」の意味でしょうね。シンディが忘れられず、マルクは夜中に店に行く。オドレが「今夜は寝かせて。いくら愛していても眠いものは眠い」とスヤスヤ眠ってしまったからだ。しめた、このときとばかりマルクは部屋を出る。店では「ライヴショーをやっています。1回3分で10フラン。もっと見たければ料金を追加してください」と受付の男。マルクは早速覗き部屋に入る。シンディが現れる▼マルクは妻を睡眠薬で眠らせ、毎夜シンディに通いつめる。楽屋の出口で待ち伏せ、付き合ってくれと頼むが「わたしは仕事なの。ハッキリいって迷惑よ」とあしらわれるが、しつこくシンディを口説き、彼女に会うことができる「ボディアート」という館を紹介される。そこは「官能に身を委ねるマッサージを施す店」だ。たちまちマルクは虜になる。オドレは夫の行動を疑い、「ボディアート」に行った。インフォメーションによれば「ここは若い女性が男性をもてなすところ。シンディがあなたのお相手をするわ。人間の体は地球と同じ。あなたは自分の力を解き放つの」地球とどう関係あるのや、と思うが解説は続く。「指の使い方はシンディに教わるといいわ。指の腹と手のひらで、腕をほぐしていくの。腕の内側の皮膚は、とても柔らかい。きめ細かさは絹のようよ」次は「優美な首筋。樹にツルが巻きつくように指を絡めていくの。肉体すべての部分で官能を与えられるのよ。セックスは重要じゃない。あなたの肉体が秘める官能の大海を、発見するほうが大事なの。シンディの導きに従って、ゆっくり息を吸って」▼シンディにリードされ、オドレは大海に入っていったわけよ。一通りのメニューが終わりまして「後悔していない?」とシンディ。何もかもすんでから訊かれても仕方ないだろ、と思うがそれは浅はかな考えで、オドレは答える。「いいえ。あんな快感、初めてよ。女性の肌は初めてなの」。シンディはおもむろに「官能の世界に男女の区別はないわ。性の壁を超越するのよ」。すっかりシンディに心を開いたオドレは、ここへ来た理由を打ち明ける。「睡眠薬を使うなんてひどい男ね。女性は奴隷じゃないわ」「あなたとのことがあってから、愛の意味がわからなくなった」夫との間にあったはずの愛がわからなくなったという意味か。オドレとシンディは何やら打ち合わせをする。マルクが「ボディアート」に来る。シンディが目隠しをする。いつものプログラムがあり、目隠しをとると目の前にいるのはオドレだった。家に帰ったマルクは置き手紙を読む。一言「さようなら」オドレは出て行った。シンディに相談したら「待つしか、ないわね。治らない傷はないわ」と素気ない返事。もちろんオドレと口裏を合わせているのだが。そして数ヶ月か数週間か。傷心のマルクは、俺が馬鹿だった、あんなこと、するのではなかったとドツボの只中。ノックが聞こえた。開けたらオドレだ。マルクは感極まって迎え入れる…どう解釈したらいいのでしょう。めでたし・めでたし、でいいのでしょうか。①「シンディは既成の概念にとらわれない現代の天使です。マルクを悔い改めさせ、夫婦の絆を取り戻させました」。②「既成の概念にとらわれないシンディと、すっかりオドレは意気投合し新生活をスタート、マルクに引導を渡しに帰ってきたのです。ドアを開けたときのイミシンな微笑に、鈍感なマルクは気がつかなかっただけ」①だと思ったけど、この映画は2001年の製作です。今からだと②の方が現実的かも。シンディのキャラが立っていたわね。

 

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