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シネマ365日

2016年11月20日

特集「アクション愛」④
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年 アクション映画)

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監督 ブラッド・バード

出演 トム・クルーズ/ジェレミー・レナー/レア・セドゥ/ポーラ・パットン

 

シネマ365日 No.1941

宙吊りが好きね

actionLove

アメリカ政府がゴースト・プロトコルを発動した、ということはイーサン(トム・クルーズ)達が所属する秘密組織IMFに、政府は一切関知しない、つまりIMFをゴーストとして取り扱う(プロトコルする)ということね。まあ、国のやることなんて薄情なものね。それというのもクレムリンで爆破騒動が起き、アメリカの仕業だとロシアは決めたから、いやいや、当方は関係ありません、とアメリカ政府。その結果 IMFに属するイーサンたちは帰る組織を失くし、しかもロシアからはテロ犯だとして狙われることに。真犯人はコードネーム「コバルト」と呼ばれる核兵器戦略家。実名カート・ヘンドリクス。元ストックホルム大学教授で、人類の進化のためには核兵器による浄化が必要だと信じるヒト。彼がクレムリンに潜入し、核兵器発射制御装置を盗み、盗難隠蔽のためクレムリンを爆破したのです▼ロシアの刑務所にいるイーサンを、チームメイトのベンジーとジェーンが脱獄させます。ミッションの途中で、コバルトから奪った秘密ファイルを、女殺し屋モロー(レア・セドゥ)が横取りし、担当者は殺された。つまり秘密ファイル奪還作戦にイーサンは刑務所から呼び返されたわけね。イーサンが刑務所にいたのは、これがややこしいのだけど、妻ジュリアがクロアチアで殺された、殺した相手にイーサンは復讐し、投獄されたということになっている。従って妻は死んだといつわる必要があった。今回新たにチームに加わったブラントは過去にクロアチアで、イーサン夫妻の護衛に当たっていたが、自分のミスでジュリアが殺された罪の意識から抜け出せなかったが事実を知り、心の傷から解放される。まあ、こういう友情とチームワークの背景があって、いよいよ敵コバルトのいるムンバイに乗り込む。本作のアクションの目玉はこれ。ムンバイの世界一高いビル、ブルジュ・ハリファに、トム・クルーズがノースタントで宙吊りになる。何かといえば宙吊りになるの、好きねえ(笑)。それともう一つは高さ100メートルの立体駐車場で、イーサンがコバルトを追って、ぐらぐらする鉄骨の足場でくんずほぐれつの大格闘、足場を離れたコバルトを追撃しイーサンは車ごと真下のコンクリートに飛び降りる。そんなのアリもヘチマも、ミッション・インポッシブルには通用しませんのですね▼IMFの女子メンバー、ジェーン・カーターのポーラ・パットンが、筋肉美人です。週5日、役作りのためアクションと武器のトレーニングに励んだ。彼女と女殺し屋モローの対決シーンがある。ジェーンはミッション遂行中、恋人がモローに射殺される悲劇に見舞われながら、冷静に仕事に徹するが、モローとの激突で怒りが爆発、彼女をビルの窓から突き落とす。見応えのあるキャット・ファイトをやりました。レア・セドゥは「美しき棘」とか「幻の薔薇」「シモンの空」など、小品であっても、彼女にきちんと焦点を合わせた映画だと、本来の影のある「複雑系の女」がいい感じで出ていたのですが、たとえ話題作であっても、観客動員はわかっているとしても、有名監督であったとしても、英語を喋るチョイ役はもうやめたほうがいいと思います。本作の殺し屋なんか少しも似合っていなかったし、カッコよさからいえば、軍配は完全に、ポーラ・パットンに上がっていた。「イングロリアス・バスターズ」はメラニー・ロランやダイアン・クルーガーが目立って、レアはセリフなし。「グランド・ブダペスト・ホテル」なんか「いたの?」。ところが「マリー・アントワネットに別れをつげて」や「アデル、ブルーは熱い色」になると、人が違ったように息を吹き返し、存在感を放つ。レアという女優は性格の難しい役でないと真価を発揮しないわ。可愛らしい女もダメ、健気な女もダメ。その意味じゃ「小間使の日記」なんかいいキャスティングだわ。ルイス・ブニュエルがジャンヌ・モローで撮った1964年の傑作。今回の監督はブノワ・ジャコ。いうまでもなく「マリー・アントワネットに別れをつげて」で組んだ監督よ。トリビアだけど、彼の恋人がドミニク・サンダでした。

 

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