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2017年1月1日

聖なる霊峰に抱かれた神秘の村・天川村~車谷重高村長インタビュー

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新春インタビュー 天川村の2017年

車谷重高村長

 

年間60数万人が訪れるという、天川村。偉大なる自然と神聖な空気、計り知れないパワーを得られるこの地は今、どのような発展を遂げようとしているのか、車谷重高村長にお話を伺いました。

循環型林業で
森林と産業をよみがえらせる

 

「豊かな自然に囲まれた天川村では、林業の再生にも力を入れています。安い木材が輸入されて需要が減り、放置される森林も増えました。それでは宝の持ち腐れです。そこできちんと間伐して森林を整備する流れを作るために、林業者から地域振興券で原木を買い、公共建築物を木造化したり間伐材を薪として村営『天の川温泉』の熱源にするなど、木材の需要を高めることに取り組んでいます。このような循環型林業は、森林も整備されるし、人も動きます。長期的な視野で村の宝を生かしていきたいですね」

弘法大師伝承の「すずかけの道」で
ストーリー性のある観光地づくり

 

天川村は、わが国初の山岳信仰の聖地として1,300年の歴史を刻む大峯山「山上ヶ岳」や、芸能の神様として知られる「天河大辨財天社」など、神聖で神秘的なベールにも包まれています。

 

「大峯と高野は『紀伊山地の霊場と参詣道』として世界遺産に登録されています。天川村には年間60数万人訪れていますが、それは大自然のみならず、歴史と神秘性をも兼ね備えているからでしょう。今後は、この天川村独自の魅力を、テーマ性・ストーリー性を踏まえて謳えないか、と考えています。その一つとして、高野町と連携し、弘法大師空海が大峯修行のために行き来したと言われる大峯高野街道『すずかけの道』を観光コース化する取り組みを始めています。弘法大師伝承が数々残される歴史の道ですからね、当時に思いを馳せ、歴史を楽しめる道づくりに取り組んでいきたいと思っています」

意外性のある特産物で
来訪者に新たな魅力を

 

「従来の猪やアユだけでなく、意外な特産物も欲しいと考え、7月に収穫できる高原いちごやフグなど天川の気候にあった特産品も研究中。地元の農産物を生かした“食”で魅力づくりをすることで、6次産業化の推進と農業の活性化を同時に目指しています。

天川村にはいいところがいっぱいです。ただ行って帰るだけではなく、そのあたりを周遊していただけるよう、村民の皆さんと一体となって、話題性があって、歩いて楽しい、風情がある村づくりを進めていきたいですね」と車谷村長。

 

世界遺産の地で歴史と文化と自然を有し、さらには厳かさや神聖さをも漂わせる―このような場所は、日本中を見渡しても希少ではないでしょうか。新たな切り口で魅力を増し、村民も訪問者もより一層目を輝かせる、そんな村へと磨かれていくことでしょう。

 

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