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シネマ365日

2017年1月1日

特集「どっぷり楽しいお正月の映画」①
ターザン:REBORN(上)(2016年 ファンタジー映画)

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監督 デヴィッド・イェーツ

出演 アレクサンダー・スカルスガルド/マーゴット・ロビー/サミュエル・L・ジャクソン/クリストフ・ヴァルツ

シネマ365日 No.1982

生まれ変わったターザン 

特集「どっぷり楽しいお正月の映画」

あけましておめでとうございます。今年の一本目はこれ「ターザン」です。スクリーンから目が離せない迫力と楽しさ。デヴィッド・イェーツは「ハリポタ」4作を撮った監督です。特撮を駆使した躍動感を知り尽くしているのね。それに、イギリス貴族ジョン・クレイトンからジャングルの王者ターザンへの変身が不自然でなくていい。妻ジェーン(マーゴット・ロビー)とのラブストーリーも嫌味がないわ。サミュエル・L・ジャクソンが実在の人物ジョージ・ワシントン・ウィリアムズ(コンゴの奴隷植民地支配の実態を暴く学者)に扮し、珍しく最初から最後まで善玉役。でもこの人クリストフ・ヴァルツとなると、裏切りと欲ボケの悪党が板についているせいか(出てきたな、今度は何をするつもり?)なんていう期待感を持つ。役者も監督も思う存分暴れまくった、撮りまくったっていう爽快感があって刺激的で楽しい。地球上にこんな自然があったのだと息を飲む、アフリカのガボンの景観の荘厳なまでの美しさ。その一面、馬車に山積みされた象牙が運ばれるシーンは胸が詰まった。本作の主人公はターザンかもしれないけどむしろ「母なる大地アフリカ」ね。そのアフリカを力強く前面に押し出した迫力に拍手▼アフリカ専門のアドバイザー、ジョシュ・ポンテによると「1890年から1904年の間に亡くなったアフリカ人は1100万人。史上最大の大量殺人だが西洋ではあまり知られていない。天然ゴムの不法搾取による虐待が主な原因だった」と分析する。映画の背景にアフリカに対するヨーロッパ列強の植民地支配が冒頭で述べられている。歴史的なベースが映画の底を深くしたと思える。出だしはまずこうだ。「1884年、欧米列強はベルリン会議により、ベルギー、レオポルド2世はコンゴ盆地の領有権を得た。5年後、国王は多額の負債を抱え、腹心レオン・ロムをコンゴに派遣した」。レオン・ロムがクリストフ・ヴァルツだ。ロムはムボンガの族長に会い、族長はロムがダイヤを欲しがっていると知ると、トランクいっぱいのダイヤを見せる。見返りは何がよろしいかというロムの質問に「ただひとつ、あの男だ」「男の名は?」「ターザン」なかなかミステリアスなスタートです▼ターザンことジョンはアフリカで生まれた。部族間の戦争で監督官であった両親は死に、母親は息子をゴリラに預けた。成長したジョンはジャングルを魔のように飛翔し、その姿を見かけた人間は彼を「森の悪霊」とも「亡霊」とも呼んで恐れた。やがてジョンはアフリカに派遣されていた学者の娘ジェーンと出会い愛し合う。ジェーンと共にイギリスに帰ったジョンは父の跡を継ぎ、グレイストーク卿となった。妻ジェーンは貴族の子供たちに勉強を教えている。屋敷は広大で、グレイストーク家は由緒ある名跡だ。しかし自らの中に息づく野生のターザンを封印したジョンは気持ちが沈む。そこへレオポルド2世からコンゴ視察依頼が届く。時を同じくしてアメリカの特使ジョージ・ワシントンが現れた。視察を断るジョンに「コンゴで行なわれている奴隷虐待の実態を暴きたい」と協力を要請する。ジェーンと共にコンゴに渡ったジョンは、ジェーンと出会った部族の村に向かう。サバンナでライオンに出会ったジョンは身をかがめ跪き、ライオンにスリスリ。「古い友だちなの」とジェーンがウィリアムズに教える。村で大歓迎を受けるが、公安軍と称するロム一団が、奴隷として売り飛ばすために、村の男たちと、ジェーンを拉致していった▼ジョン(今やターザン)の母ゴリラはカーラ。兄弟ゴリラはアクーラ。人間は敵。ターザンは動物たちの支配者だった。ターザンが発する独特の「求愛の声」で、動物たちは一糸乱れず動くのだ。ムボンガの族長がターザンの命を狙うのは息子を殺されたからだ。しかしターザンの母親代わりだったカーラを殺したのが族長の息子だった。目には目を。それがジャングルの掟だ。ターザンをおびき寄せるため、ロムはジェーンを囮にした。ターザンとウィリアムズは、部族の若者と共にロムを追い、ジャングルを横断する。途中、奴隷の輸送列車を襲ったターザンたちは、奴隷売買の帳簿を手に入れ、ロムが2万人の傭兵を雇い、今後全域の制圧を目指していることを知ります。

 

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