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特集「B級映画に愛をこめて」

2017年2月28日

特集「B級映画に愛を込めて5」⑥ 
マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生(2006年 ホラー映画)

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監督 ジョナサン・レヴィン

出演 アンバー・ハード

シネマ365日 No.2040

なんたるバカらしさ

23-28_B級映画

アンバー・ハード初主演映画です。20歳のときでした。タイトルからしてキワモノです。マンディ・レインというアンバー演じる女子高生が血まみれ金髪になる映画か、と思いました。当たらずと雖も遠からず、という結果が悲しい。低予算で若い子の集客を狙ったのでしょうけど、幸い、アンバーはこの駄作にもめげずキャリアを伸ばし、同性婚あり、ジョニデとの結婚・離婚ありと、多彩な20代を過ごしました。最近では「リリーのすべて」で、ヒロイン、リリーの友人という地味目な役をやっています。一時「ハリウッドを代表する」とか「アンジーとスカーレット・ヨハンソンを兼ね合わせた美人」とか言われましたけど、彼女らの主演級と並ぶ作品はまだ出ていないように思えます。女優がダメになるのは演技云々でなく、ほとんどが私生活のトラブル。メリル・ストリープが離婚で騒いだことがあるか、ジョディ・フォスターが同性婚で決着をつける前に、バラマキのゴシップで足をすくわれたことがあるか。彼女らの厳しく繊細な日常管理を思うべし▼本作ですけどね、ホラーにしては怪しくも強くも不気味でもない出だしで、何が言いたいのかわかりません。マンディは学園の憧れの的。彼女があるけば男子も女子も熱い目で振り向く。マンディは涼しげな目で、その態度タカビーにはほど遠く、男子の強引なデートの誘いも、困ったような、それでいて凛として、かといって高飛車ではなく、男たちがどう判断したらいいか悶えるような複雑な態度で結局断るのです。複雑なのよ、彼女。複雑という意味はいろいろありますが、後でわかります。マンディにまとわりつく男はでも不幸になる。同級生のパーティに誘われたマンディは叔母さんを説得し(小さい頃両親を亡くし、叔母さんに育てられた)、彼女の親友エメットと一緒なら、という条件で行くことになった。エメットは男子生徒です。エメットは力ずくでマンディをものにしようとする男子をそそのかし、屋根から墜落させて死なせ、以来マンディと疎遠になった▼9ヶ月後、友人グループと旅行に行くマンディ。男女3人ずつが、田舎の別荘に到着。管理人ガースが迎えに出て夜は更け、謎の殺人者が登場、次々殺され、残るは3人に。生き残り女子クロエがマンディを抱きしめたと思ったら、マンディが持っていた大きなナイフが深々とクロエのお腹に刺さっている。マンディが殺したのだ! そこへ現れたのはエメットだ。彼とマンディはグルで連続殺人を共謀し、パーティの参加者全員を殺してしまった。エメットは「計画完成だ。さあ、二人で死のう、先に僕を撃て、一発では死なないから、何発も撃つのだ」。正気か。何なのだよ、これ。殺人狂二人が友達全員を殺して、心中しようっていうの。ところが一緒に死ぬほどマンディはお人好しではない。エメットを石で滅多打ちして殺し、負傷した管理人のガースを車に乗せてバイバイ。エメットは自殺願望のある純情な青年、マンディはそれを利用して殺人嗜好を満足させ、殺してしまう残酷な美少女。一言で言うと、マンディはただ異常をきたした殺人狂だったというだけなのね。ああ、バカらし。彼女が人を殺したくなる動機も原因もわからない、狂気というにはお手軽すぎる。繰り返しになりますが、この驚くべきレベルの映画でスタートしたにもかかわらず、アンバーはキャリアを保ってきたのですから、もう怖いものはない、どんな役でも、とは言いません、チョイスを間違わず、なんとか魔都ハリウッドで生き延びて欲しいです。

 

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