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特集「タイムレスな女優」

2017年3月2日

特集「タイムレスな女優」② 
ニュースの真相(下)(2016年 事実に基づく映画)

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監督 ジェームズ・ヴァンダーヒルト

出演 ケイト・ブランシェット/ロバート・レッドフォード

シネマ365日 No.2042

わたしゃ百まで… 

タイムレスな女優

「この件の取材の主旨は、ブッシュが兵役を勤め上げたかどうかなのに誰もそれに触れず、フォント、偽造、陰謀論ばかりが一人歩きしました。報道の主旨が気にいらないと、今はみなそうやって方向をそらす。間違いだと指摘し、政治傾向、客観性、人間性まで疑ってかかり、スクラムを組んで事実を消し去る。異常なほど騒ぎ、すべてが終わったときには主旨はなんだったか思い出せない。証人の一人バーンズは告白しています。権限を乱用し、テキサス名門の子息たちをベトナムから救ったと」弁護団の一人が苦しげに「メイプスさん、あなたは可能性がないと思うのか。有能な名門の子息たちが空軍州兵に入隊できたのは、彼ら自身の力だと」「いいえ、そうは思いません」▼もしメアリーが黙っていたら、委員会はうやむやにして懲罰か左遷、降格、ところ払いで済ませたかもしれない。しかし文書偽造こそ、スクープの真実を握り潰すための、大統領側の画策だと虎の尾を踏んだものだから、こんな危険な女、テレビ局で仕事させておいたら次は何をいうかわからない、「解雇だ」となりました。メアリー・チームは全員クビ。チームの一人、マイクはオフィスを去る日、局の責任者に食ってかかる。CBSは政府の援助金が必要だ、大統領の批判はたとえそれが真実でも会社にとって都合が悪いのだと。フロアの全員は異を立てず、沈黙の了解によって彼の意見を承認します。ルーシーは教職に戻った。教室に入ると黒板にデカデカと「君はクビだ!」と書いてある。ルーシーは大笑い、学生たちは「先生、よくやった」と拍手でルーシーを迎えた。チャールズはマイクを「ヒッピーのクズ」と、マイクはチャールズを「海兵隊のクソ」と呼び、堅く抱き合って別れた。メアリーはテレビの前でダンがアンカーを降板する、最後の報道を聞く。「24年間ニュースをお伝えしてきました。今夜おやすみなさいをいう前に、感謝の言葉を述べたいと思います。CBSニュースの過去現在にわたる素晴らしいスタッフたちとともに働けたことを誇りに思います。そして毎晩ニュースを見てくださった視聴者の方々に。大変な名誉であることを忘れてはいません。2001年の出来事に心を痛める国民の方々に、危険地にいる陸海空、海兵隊の兵士たちに、津波に襲われた方々、自然災害に苦しむ方々、再出発しなければならない方々、経済的な困難または病苦と闘っている方々、真実を報道することでリスクを冒すジャーナリストたち、そんなみなさんすべてにー勇気を」わかりやすく、平易でしかも格調高いわね。メアリーは解雇されたのちテレビの仕事から一切離れ自伝として本件の内幕を公表し、江戸の仇を長崎で取りました。委員会で最後まで従順にしていたらクビにはならなかったでしょうに、彼女にしたら沈黙は罪だったのです。キャーキャーとマスコミを賑わせている「人気の女子アナ」レベルの見識ではないですね。40代のケイト・ブランシェットを「タイムレス」にしてしまうのは早すぎるかもしれませんが、選んだ役には喜々として化ける、あれじゃ100歳になっても女優やっているわね。

 

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