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2017年3月16日

「パパとママがほしい!」子どもたちの「里親」に!

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毎日新聞「あなたの愛の手を」で
50年以上にわたって里親探し

 「『里親』は、子どもにとって大きな安定になるんです」と和田さん(左から2人目)。

 

毎日新聞の「あなたの愛の手を」のコーナーをご存知ですか? 大阪・奈良・京都・滋賀・和歌山版において週1回、里親を求めているお子さんが紹介されています。この取り組みは、日本で唯一児童相談所と連携をして家庭を必要とする子どもたちの里親探しをおこなっている、民間の社会福祉機関「公益社団法人 家庭養護促進協会 大阪事務所」が、毎日新聞大阪本社の協力を得て、昭和39年から50年以上、休むことなく続けているものです。

 

「より心に訴えかけるには、抽象的な呼びかけではなく、具体的に『この子の里親に』という情報提供が必要です。だからこのコーナーでは、子どもを一人ずつ取り上げて、好きな遊びや食べ物、日ごろの様子などを紹介しています。そして、継続することも大切ですからね。年間約50人、2,630回以上の掲載が続いています。これだけ多くの子どもたちが里親を必要としている現状を知ってもらうことで、社会問題として捉えていただけるのではと思っています」と同事務所のソーシャルワーカー・和田靜さん。

 「親子年齢0歳」から始めよう
 親子の絆づくりを徹底サポート

 

里親には様々な種類があります。
「戸籍上もわが子として迎える“養子里親”のほか、実親が引き取るまでの期間を養育してもらう“養育里親”、そして大阪府・大阪市・堺市では自治体の独自事業として、“週末里親”といって、月に1、2回、子どもたちに家庭の雰囲気に接する機会を作ってくださるボランティアさんも募集しています。

 

新聞では養子縁組を必要とする子どもが大半ですが、『掲載されたこの子の里親に!』と来られる方もいれば、これを機に里親制度に関心をもって話を聞きに来られる方もいらっしゃいます。記事を見た時にこの子しか目に入らなかった、目元が自分の子どもの頃に似ていて気になった、なんていう方も少なくありません」
子どもの人生がかかったマッチング。時には厳しいことも言わなければいけない、とおっしゃいます。

 

「私たちは、子どもの立場で活動しています。里親希望の方には子どもの不安をしっかり受け止めていただかなければなりません。赤ちゃんには泣くだけで手を差し伸べますよね。できないからと言って叱りませんよね。たとえその子が2歳でも5歳でも、養子として迎えた時が『親子年齢0歳』です。何歳からでも、赤ちゃんを育てるつもりで根気よく接していただきたい。

 

面接で話して、想像していただき、考えてもらうようにしています。大変なことも多いと思いますが、研修もありますし、私たちは里親になられた後もずっとフォローします。いつでもご相談を受けますし、里親家族が集まる行事も開催しているんですよ。ずっと味方でいますので、どうぞご安心ください」と和田さん。

大切なのは、「ごく当たり前の家庭生活」と「家族の愛」

 

子どもたちに里親が必要な大きな理由の一つとして、「ごく当たり前の家庭生活の体験」があげられるそう。そのためにも、「週末里親」の取り組みも重要だとおっしゃいます。

 

「施設でもなるべく家庭的な生活を経験できる機会を設けていますが、集団生活ではやはり何気ない家庭の日常を経験することは難しい。昔の話ですが、施設では調理されたお肉が出てくるため、里親のお母さんと買い物に行って生の赤いお肉を見た時にお肉だとわからなかった、なんてこともあったんですよ。そんなありふれた日常を経験できる場が必要なんです」

 

そして、「特定の大人から愛される経験」もすごく大切だそう。
「自分は家族の一員であり“パパ・ママ”は他の大人とは違う特別な存在である、その実感がとても大切です。それほど“家族”というのは特別な関係であり、だからこそ、家庭の中で愛されて育つことがすごく重要なんです」

親に育てられない子どもたちに
新しい家庭を、温かな愛を…。
 

親に育てられない子どもたちに、「里親」を!
運動会など里親子が集まる行事も計画。縁組後のフォローも徹底しています。

「この子がいないと経験できなかったことをいっぱい経験できた」「いつのまにか子どもがこの土地の方言になっていた」「父親と同じ格好で寝ていた」「週末里親として受け入れていた子が成人して、一緒に酒を飲んだ」など、特別な絆を感じるエピソードが同協会にもたくさん届いています。

 

「家庭に迎えられた後も、訪問して様子を見たり、行事やサロンに参加していただいたりするのですが、親子になっていく様子や子どもたちの表情の変化を目の当たりにすると嬉しくなりますね。この幸せを多くの子どもたちに味わってほしい、頑張って活動しよう、という気になります」。

 

同協会では発足以来、大阪事務所だけで1600人を超える子どもに里親との出会いがあり、そのうち1000人以上の子が養子縁組を果たしました。遠くは北海道から申し出もあったそう。「里親を必要としている子どもたちがたくさんいるということ、そして里親制度というものがあることをもっと知っていただきたい」と和田さん。

 

少しでも関心を持たれたのなら、まずは気軽に相談してみられませんか? まずはお話をすることから、あなたの、そして子どもたちの新しい人生が動き出します。

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