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シネマ365日

2017年3月18日

特集「偏愛力1」⑧ 
イン・ザ・ダークネス(2010年ホラー映画)

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監督 マルコス・エフロン

出演 アンバー・ハード

シネマ365日 No.2058

海外ホラーの旅 

偏愛力

マンディ・レイン血まみれ金髪女子高生」から4年、やや大人っぽい容貌になったアンバー・ハードですが…またもやホラーです。アンバー・ハードの出演作を初めて見たのが「ザ・ウォード/監禁病棟」でして、よく頑張ったわね、といってあげたいようないい出来だったのです。だから「アンバー・ハードがよかった」って、「シネマ365日」にもハッキリ書きましたよ、ハッキリ。でもそのあとが…してみると、映画っていうのは結局監督なのかな〜とも思うのです。本作にアンバーはプロデュースで参画している。やる気満々だったのね。もう少し考えたほうがよかったと思うけど。ともあれ、この映画、タイトル通り「イン・ザ・ダークネス」に突入よ。映画なんて自分が好きに見たらいいのだから、いい映画だとか、そうでないとか、勝手なこというのは人に任せておこう。そこで「いいな〜」と思うのはどんな映画なのか。どんなにつまらない、くだらない、おバカだとけなしても、どこか一点、鮮明に記憶に残っているものがあれば「いい映画」だとしています。わたしはね▼本作はどこか。それがぼやけているのです。初めから終わりまでふわ〜と過ぎて、エンドになって「それで終わりかっ」と言いそうになる。ストーリーも悪役も弱いし。アルゼンチンの片田舎のやるせない、貧しい光景だけがリアルだったわ。女子大生二人がバカンスで自転車ツアーをする。団体旅行から外れて日程最後の日にたどり着いた村で、バーにいってハメを外す。周りにいる村人たちはどことなくみんな暗くて、いかがわしそうに美人女子大生を見る。全然打ち解けない。馴れ馴れしい男が話しかけてくる。ありふれたオープニングです。予約していた小さなホテルでは、受付のおじさんは挨拶もせず、ジロジロと二人を眺めまわし、口をきかない。いくら田舎でもこんなホテル、ないでしょう。ステファニーは(アーバン・ハード)恋人が浮気して別れたばかりだがまだ未練がある。相棒のエリーはそんなステファニーを叱りつけ、新しい男を探せと尻を叩き、自分はちゃっかりバーでいちゃついていると、謎の男マイケルがエリーに「友だちと離れるな」と忠告して去っていく▼翌朝8時のバスに乗り遅れた二人は、仕方なくもう一泊することにし、自転車で近くを回ることにする。川があって日光浴をするのだ。Gパンを脱いだらもうビキニだなんて、物語にどう関係するのか、わからないまま、二人は口論を始め、怒ったステファニーはエリーを置き去りにして引き返す。見なくてもわかるが、やっぱりエリーは何者かに襲われる。警察に行ってもポマードで頭をコテコテにした警官は「明日になっても帰ってこなかったら捜索しよう」と悠長に構え、動く気配がない。ステファニーは廃墟となった町でマイケルとエリーを探す。マイケルは恋人が数ヶ月前行方不明となり、警察があてにならないので、単独で捜索を続けていたのだ。猫の子一匹見当たらない索漠とした廃墟です。悪いけど、よくこんな物騒なところに女二人できたわね〜というのが実感ね。土地柄もわからず、しばしば地元の若い女性が、行方不明になっているという情報を新聞で読んでいるのに、夜更けまでバーに出入りし、二日酔いでバスに乗り遅れるなんて無防備きわまりない。「やめるべき旅行のパターン・慎むべき行動」ビデオか、これ▼とにかく最後まで見よう。警官は実は人身売買の一味で、ただ一人の味方と思われたマイケルは、警官にそそのかされてころり、ステファニーの敵になっちゃうし、捕らえられていたエリーをやっと見つけ出し、助けたと思ったらあっというまに死んでしまう。意味のない軽いシーンが続き、マイケルも殺され、残るはステファニーだけ。たださえ登場人物が少ないのに、その少ない人数で、殺されかけたり窮地を脱したり、を飽きもせず繰り返し、最後はまともな女性警官に保護され助かる。記憶に残るシーン? アンバーの好きな人に任せるわ。

 

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