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シネマ365日

2017年3月19日

特集「偏愛力1」⑨ 
死霊館エンフィールド事件(上)(2016年事実に基づく映画)

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監督 ジェームズ・ワン

出演 ヴェラ・ファーミガ/パトリック・ウィルソン

シネマ365日 No.2059

授け、ちなむもの

偏愛力

前作「死霊館」の続編。第三作ができたら絶対見るわ。コンセプトの真摯なところが好きなのよ。斧でダバダバ殺したりしないし、首が宙を跳んだり胴体がちぎれたり、そのたびドバーッと血の海になったりするグロテスクな画面がないの。もちろん悪魔払いのお話ですから、基本闇の世界です。死に神の不気味な顔や、恐怖にひきつる少女や、ソファやタンスが空間を走り、壁にぶち当たってくだけ、地下室にはひたひたと水が溜まる。ノックの音にドアを開ければ誰もいない。廊下の突き当たりのテント(「シックス・センス」でおなじみの屋内テント)に吸い込まれた玩具の消防車が、中に誰もいないテントから戻ってくる。ホジソン家の次女ジャネットは夜中にうなされ、変な物音が聞こえるが、姉マーガレットにも母親にも「夢」だといなされる。母は離婚したばかりで、パパっ子のジャネットが寂しさのあまり心が不安定になっているのだろうと危惧した▼しかし弟のビリーも夜中に庭のブランコが風もないのに揺れ、消防車が一人で走り出すのを見た。心霊研究家として有名なロレイン(ヴェラ・ファーミガ)、エド(パトリック・ウィルソン)夫妻は要請を受けてロンドンの北、エンフィールドに到着した。ロレインはこれが危険な調査であるという予知夢を見た。エドが殺されるのだ。それを告げても夫は「悪霊に取り憑かれ困っている人を救わねば」と決める。学校を休んだジャネットは居間で気味悪い体験をする。革の椅子に人の気配がする。テレビのモニターが勝手に移動する。娘が異様に怖がるので母親は警察を呼んだ。警官二人は家探ししたが不明な人物はいない。ところが警官の目の前で、椅子が数メートル、するすると移動したのだ。「警察の手には負えません」匙を投げた警官は教会の牧師に、牧師はウィルソン夫妻に頼んだわけ。誰も本気にしてくれなかった現象を真面目に受け止めてくれたロレインにジャネットは打ち明ける「疲れたの。夜眠れないから、学校の保健室で寝かせてもらっていたけど、みんなが君悪がって私を避けるの。私は異常者なのかも」「そう思わせるのが霊の狙いよ。不安にさせ、霊の力を強めるの。悪霊は心の痛みに巣食い、弱っている人を攻撃するのよ」「弱い者いじめね」「その通り」「今も後ろから声がしているわ」「どんなことを?」「あなたを殺すと。たった今」ええ〜。私なら足元の明るいうちに荷物まとめるわ▼しかしロレインは「家に霊的な要素は感じない」というのだ。「じゃ、子供たちの幻覚か、多重人格か」「それとも違う。わたしの心は彼らを信じろと言っている」。ジャネットは瞬間移動するようになり、母親も見たことのない白髪の男がジェネットを襲うのを目撃した。ウォーレン夫妻の仕事には支持派と懐疑派があり、デタラメのインチキだとテレビで攻撃する学者もいた。ロレインはエンフィールド事件を引き受けないつもりだったが、霊の力が強く、否応なく夫婦は引きずり込まれていった。ロレインが霊と話した。「俺は家族に会いに墓から出てきた。でもここにはいなかった。だから次に進みたい(地上をウロウロせず天国に行きたいという意味)。でも悪魔はあの子を狙っている」「追い払う方法は?」「授けたり、ちなんだりするもの。誕生の時にあり、頼まなくても一生ついてまわるものを探せ」。ロレインはエドに言う。「ビリー(老人の霊)は手先に過ぎないわ。ジャネットを脅かして弱らせたる道具よ。予知夢で見た悪魔が、本当の敵よ」。敵は奥の院に潜んでいたのね。それにしても「授けたりちなんだりするもの」ってなんなのでしょう。ロレインとエドは脳漿を絞ります。危機を察した悪魔はついに攻撃をロレインに絞りました。

 

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