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特集「B級映画に愛をこめて」

2017年5月7日

特集「B級映画に愛を込めて6」⑦ 
極秘指令ドッグ×ドッグ(2012年 アクション映画)

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監督 フォアド・ミカティ

出演 マギーQ/ジョー・アンダーソン/ヴィング・レイムス

シネマ365日 No.2108

人好きしない映画 

B級映画に愛をこめて

いかにもめちゃクチャそうなタイトルだったけど、内容もまあ、それに近かったですね。マギーQやヴィング・レイムスらがあっさり早いうちに殺されてしまう。後誰が保たせるのだろう。ドッグ×ドッグとは、二匹の犬がかみ合いしてどっちも死んじゃうことみたい。オメガとアルファは二つのスパイチームの名前。メンバーはタロットカードのコードネームで呼ばれる。エリック(ジョー・アンダーソン)は政府のエリート諜報部員養成機関ファクトリーに着任した。アルファは軍事介入に積極的なグループ、アルファの行き過ぎを制御するのがオメガの役割だった。オバマ大統領就任の1月20日、諜報組織一新の指示が出て、旧組織のメンバーは地下のファクトリーで、全員抹殺されることになった。というのもファクトリーには旧政権の極秘データが保管され、施設もろとも闇に葬る終末計画が作動した。2時間でファクトリーは爆破される。その裏でアルファにはオメガ全員を殺せという指示が出ていたのだから、どっちみちみな死ぬのだ▼銃の撃ち合いはなし。机の脚や用紙断裁機や、壁が崩れた瓦礫やら、そのあたりで手にするものなんでもアリ。そのかわりカンフーや格闘技のアクションはありますけど、ストーリー全体がかなりジメジメしています。あいつら邪魔になったから殺せという皆殺しの構図。誰かを助けるとか、チームワークとか、カタルシスになるものがないから殺伐としているだけです。オメガチームは「皇帝」スパイ歴30年。「戦車」腕のいい諜報員だがアルコール依存症。アジア系女殺し屋「女皇帝」(マギー・Q)、「審判」(ヴィング・レイムス)。アルファチームは「女帝」、「戦車」と犬猿の仲。「節制」エリックの元恋人。「魔術師」は経済テロリスト、「塔」大学卒の新人、「教皇」クレイジーな殺し屋。しかし死体が次々転がるだけでは興ざめするなというほうが無理だろう▼ストーリーらしいものといえば、「愚者」(エリック)と、「節制」の元恋人たちがその気になるのだけど、「愚者」の役割が二つのチームの裏を書くことだから、これまた陰険よ。彼がファクトリーに赴任した本当の目的は、政府が行ってきたファクトリーの悪事の全てがボイスメールになって隠されている、その証拠を回収せよってことなのだけど、そんなもの、回収してどうするのよ。みな殺しちゃうのだから、一緒に消滅させるのがいちばん手っ取り早いのに、いちいち面倒な指示を出すウスノロが、本当に極秘計画を牛耳っているのだろうか。ド単純な映画の割にはよくわからないわ。元の鞘に戻ったと思った「愚者」と「節制」は脱出口を見つけて無事ファクトリーから逃れる、途端に「愚者」は「節制」を撃ち殺すのだ。彼こそ殺し屋で、最後の一人まで殺すのが任務だったのね。思わせぶりな「愛の回帰」も一瞬の裏切りで消滅。本作を見て楽しかったという人いる? 映画を見てためにならなくてもいいと思うし、学ぶべきものが皆無な映画でもいいと思うけど、本作はどうにもこうにも人好きのする映画ではないことだけは確かね。

 

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