女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss
  • ブックマーク

特集 LGBTー映画にみるゲイ

2017年5月25日

特集 LGBT—映画に見るゲイ225 
インモラルネクター(2001年 ゲイ映画)

Pocket
LINEで送る

監督 ブリュノ・コスト

出演 ブルワ・クレルク/セシリア/ファブリス・ダルザンス/エステル・デサンジュ/クララ・モルガール

シネマ365日 No.2126

中身で勝負した映画

特集「LGBT—映画に見るゲイ」

どこまでくだらん映画だろうと思いながらみていたら、だんだん面白くなって(笑)。けっこうよくできていたわ。オープニング早々、辟易するほど長々続くベッドシーンはあるのですが、そんなことでネをあげていたら、この映画は退散するしかございません。ヴィルジニ(クララ・モルガール)とレア(セシリア)は女子大生。親友みたい。ヴィルジニの恋人がブリュノ(ファブリス・ダルザンヌ)、レアの恋人がパトリック(ブルワ・クレルク)でどっちも弁護士で共同事務所をかまえている。最近パトリックが悪夢にうなされている。レアが思い当たることはないかと心配しても詳しい話をしない。パトリックは部屋代がもったいないから移ってきたらどうかと同棲をもちかけると、レアはまだ早いと話をそらす。彼女はどうもセックスにあまり乗り気じゃないみたいだと、パトリックはブリュノに打ち明ける。いっしょに夕食でも、となり4人がブリュノとヴィルジニの部屋に集まる▼ひとり新客が来た。クララという同じ大学の女子大生だ。レアは彼女をみたとたん不機嫌になりそそくさと帰る。パトリックが理由を聞くと「昔つきあていた彼氏を奪った」のだ。ところがクララの説明によれば、自分に気のあるレアが、嫉妬に狂って彼氏に去られたという真逆だ。クララはバイで、積極的にヴィルジニを誘惑する。女ふたりのからみあいを見ていたブリュノも加わり、いつしかトリプルが常態化。クララの食指はパトリックに伸び、簡単に籠絡する。クララにしたら(男ってカンタン)である。みているほうもそう思える。レアはクララとつきあうのは危険だとパトリックに警告するがムダ。怒って部屋を出る。パトリックはさすがに応える。レアは彼氏の死が殺人であり、クララのいつもの手だと詳しく説明する。それによればクララは好きな女をみつけると積極的に誘惑し、彼女がつきあっている男がいれば、女を独占するために、事故にみせかけて男を殺すのだという。彼氏は無事故無違反の理想的なドライバーで、酒も飲まない、いつも安全運転の彼が不注意な事故で死ぬはずがないと、レアはクララの犯罪を信じている▼パトリックは「考えてみればクララはわずか2週間のうちに、ぼくと君、ヴィルジニと寝た。おかしいと思わないか。なにが目的だろう」とパトリック。ヴィルジニはいまや男よりクララにのめり込んでいる。ブリュノなんかアゴで使われる。学生課に問い合わせるとクララは在籍していなかった。パトリックはさらに入浴中のクララの隙をねらってハンドバッグをあけると、クララの妹がバイク事故でひき逃げされた古い新聞の切り抜きをしまっていた。レアに事故死した彼氏の名前をきいてパトリックは真っ青。彼氏とパトリックとブリュノが酒を飲んで同乗し、パトリックが運転した車がクララの姉を当て逃げし、死なせてしまったのだ。クララがレアに近づいた目的は、復讐である。レアの彼氏に続いて狙われているのがパトリックとブリュノなのだ▼三者懇談となった。パトリックとブリュノは罪を認め、自首すべきだろうが、君の姉さんは帰ってこない、話し合いで解決しようともちかけ、大金200万フランの示談金で合意に達した。パトリックは過去の悪夢から解放され、立ち直った自分を見たら、レアもきっと戻ってくると明るさがよみがえる。そのレアだが、場面一転、彼女は念願のリオにいるのだ。豪華な海外旅行である。そばにいるのはなんとクララではないか。もうひとり、レアが死んだといった元カレは生きているのだ。ばらしちゃえば、レアが仕組んだ芝居である。彼女は無職で求職中だった。しょぼい給料であくせく働くより、ラクして大金をガッポリ頂く方法はないか。女に弱い新米弁護士と、バイの女がいる。弁護士ふたりは過去に起こして交通事故で、スネに傷をもつ身だ、あいつらをたぶらかして、いっちょ、一稼ぎしてやろう、ということだったのね。レアとの新生活を夢見るパトリックはどうなる?お気に入りのクララに去られたヴィルジニは?みごとに空振りね。おバカにみせかけておきながら、けっこう中身で勝負した映画でした。

 

Pocket
LINEで送る