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特集「遥かなるミルキーウェイ/7月のベストコレクション」

2017年7月14日

特集「遥かなるミルキーウェイ/7月のベストコレクション」①
ジェイソン・ボーン(2016年 アクション映画)

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監督 ポール・グリーン・グラス

出演 マット・デイモン/トミー・リー・ジョーンズ/アリシア・ヴィキャンデル/ヴァンサン・カッセル

シネマ365日 No.2176

「考えておく」 

特集「遥かなるミルキーウェイ/7月のベストコレクション」

ジェイソン・ボーンの5作目。毎回CIAが企てる「◯◯作戦」(前回はブラックブライアー作戦)などという、世間を騒がせる企みのために、社会が危機に瀕する、そのたびにジェーソン・ボーンが悪巧みをオジャンにして人類は(というと、ちょっと大げさか)危機を脱します。このたびもまた「アイアンハンド」計画が進行中。どういう計画かというと、全世界の監視システムの完成である、この秘密計画を、ボーンの元同僚のニッキーが知った。で、ボーンに知らせようとする。ボーンはCIAと繰り広げた殺しと裏切りの連鎖でおくたびれ。もう何もかもイヤだ、という厭世観がみなぎり、地下の闇試合の掛け金で稼ぐ格闘技ファイターとなっている。とにかく強い。黙ってススと近づきボカッと一発、相手は声も出さず地面に倒れる…そこへニッキーから連絡。俺は関わりたくないというのに、やっぱり引きずり込まれる▼ニッキーはハッキングによって、CIAがテロや技術開発を裏で操作する極秘プログラムを開発中だと知った。事実の発覚を恐れたCIA局長は、ボーンとニッキー殺害を指示する。ニッキーは殺されてしまい、ボーンはニッキーの残した手がかりをたぐって、殺しの作戦員アセット(ヴァンサン・カッセル)と死闘を繰り広げながら、陰謀を壊滅させる。「リリーのすべて」で、リリーの妻ゲルダを演じてアカデミー助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデルが、デューイ局長(トミー・リー・ジョーンズ)の部下ヘザーをやります。虫も殺さぬ顔をして、局長を見捨て、あっさり鞍替えするやり手局員なわけですが、トミー・リー・ジョーンズとか、マット・デイモンとか、ヴァンサン・カッセルとか、地獄の蓋も口を開けそうなコワモテに挟まって、かわいそうに存在感が薄かったわ。でももし、ケイト・ブランシェットとか、シャーリーズ・セロンとかがここで出てきたら、トミー上司を顎で使いそうだから、やっぱり可愛げがまだ残っているアリシアくらいがいいのよね▼で、考えたのだけど今のアクションスターの双璧は誰を選ぶか。すごい人いっぱいいますけど、アクションのみならずキャラに深みのあるスターとなればトム・クルーズと、このマット・デイモンですね。仕事ぶりを比較するとふたりの違いが一目瞭然よ。トムのミッション:インポッシブルはチームワークで仕事をする。それぞれがエキスパートで阿吽の呼吸で通じ合う。上司の指示も無視し、「結果を出せばいいのだろ」主義。マット・デイモンのジェイソン・ボーンは毎回上司・組織に殺されかける、存在を知られては都合の悪い人。誰も助けてくれず孤独な一匹狼。巡り合った恋人と小さな港のコーヒーショップで、ひっそりと暮らそうとしたら恋人は殺され自分も命を狙われる。トムは、いやイーサン・ハントの敵役は最近とみに美女が多い。レア・セドゥにレベッカ・ファーガソン。一つ間違えばいい仲になりそうな甘さがほんのり▼ボーンは違う。愛も恋も彼の人生にはない。苦み走った、西洋版健さんです。今回、ボーンはすべての狙撃者を返り討ちにして、「CIAに帰ってきてほしい」というヘザーの提案に「考えておく」と返事して去ります。ヘザーが車に戻るとレコーダーが。再生すると彼女がCIAのトップと交わした密約が録音されている。「世界を監視下に収め、秘密を知るボーンがもし組織に戻らなければ殺す」といっている自分の声を聞いてヘザーは愕然。何もかもばれている。ボーンは常に先手必勝、天才的頭脳の持ち主であります。トムの頭脳戦ってあったか? あったわよね〜、失礼な。

 

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