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特集「偏愛力」

2017年7月29日

特集「偏愛力2」⑤
ファイナルガール(2015年 日本未公開)

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25-28_偏愛力2-2

監督 タイラー・シールズ

出演 アビゲイル・ブレスリン

シネマ365日 No.2191

殺し屋は難しい役

アビゲイル・ブレスリンです。「リトル・ミス・サンシャイン」の主人公を演じ、10歳11か月でアカデミー助演女優賞の候補になった子ね。ざっとこの10年、よく頑張ってきたと思うわ。彼女の代表作って、共演者に恵まれています。「リトル・ミス…」では母親にトニ・コレット、ヘロインやって老人ホームを追い出されたおじいちゃんにアラン・アーキン。彼はアカデミー助演男優賞に輝きました。「幸せの1ページ」ではひきこもりのジョディ・フォスターが、アビゲイルに会いにはるばる無人島まで。「マギー」では、ゾンビに感染した娘を愛するシュワちゃんが父親。「8月の家族たち」では、ジュリア・ロバーツの娘であり、メリル・ストリープの孫役で反抗期の少女。「私の中のあなた」ではキャメロン・ディアスの娘▼どれもみな、少女なりに葛藤し、問題を抱え、ちょっと生意気だけど、心の強い頑張る女の子。そのアビゲイルが、なんでこのつまらん映画に食指を動かしたのか理解に苦しむ。共演者には「インターステラー」で宇宙船のクルーになったドイル博士のウェス・ベントリーがいるけど。ジャケ写はなかなか決まっていましたよ。アビゲイルが見事な金髪をアップにし、銃を片手に上目遣いで睨んでいる。彼女がヒロイン、ヴェロニカです。ヴェロニカは両親を失い、殺し屋に育てられる。殺し屋がウェス・ベントリーです。ヴェロニカに「迷路」を与え、紙切れ一枚にチョロチョロと鉛筆で線をなぞり、脱出したら殺し屋の素質アリだって。歴代殺し屋の肖像を破壊する愚挙だわ。それに、アビゲイルは小柄でポチャポチャして、つぶらな瞳。どこから見ても殺し屋という雰囲気じゃないわ。粗筋なんて、気に入った女の子を「狩り」と称して追い回した挙句に殺す、セレブの変態高校生4人を仕留めるのがこの映画のすべて▼パパ殺し屋の特訓もあるのだけど、この程度じゃどこに出しても返り討ちでしょう。必殺技は首絞めみたいだけど、155センチのアビゲイルが大の男の首を絞めるなんて、脚立がいるわよ。わからんことばかりだわ。それに銃は弾切れになるから使うなって、パパ殺し屋は教えてくれるのだけど、撃ったらなくなるの、当たり前だろ。で、変態高校生4人を森に連れ出していざ仕事。仕事と言っても殺しの依頼を受けたわけでもなく、パパは社会の敵を生かしておけない主義なのね。3人をホイホイ始末し、残るリーダー格といざ対決。見事なアクションでウップンを晴らして切れるのかと思いきや、超絶期待ハズレ。この頃は女優のアクションを売りにした映画が充実していますからね、生半可な格闘ぶりで点は稼げないですよ。「バイオハザード」シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチをみよ、「ソルト」のアンジーをみよ、「コロンビアーナ」のゾーイ・サルダナをみよ。シャーリーズ・セロンは「イーオン・フラックス」ですっかりアクションに魅入られ、今でも「マッド・マックス怒りのデスロード」なんかで思い切り暴れているじゃないですか。「300〜帝国の進撃」なんか、エヴァ・グリーンのアクションで魅せたのよ。彼女らのトレーニングは半端じゃなく、アクションは誰にでもできる演技じゃないと思わせる。特に殺し屋なんか、なまじ手を出して失敗した凄みのない女優は多い。長身・スリムでないとアクション女優は務まらないのか。そんなこといったらメリッサ・マッカーシーはどうなるのよ。サンドラ・ブロックと組んだ「デンジャラス・バディ」で、彼女は太った巨体で魅力に溢れていた。アビゲイルは虚心坦懐に、処女作のキャラに戻れば?

 

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