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特集「最高のビッチ」

2017年8月6日

特集「最高のビッチ3」⑥エミリー/レベッカ/ヘイリー
ガール・オン・ザ・トレイン(上)(2016年 ミステリー映画)

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監督 テイト・テイラー

出演 エミリー・ブラント/レベッカ・ファーガソン/ヘイリー・ベネット

シネマ365日 No.2199

森の腐乱死体 

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本作はビッチ3人としました。エミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネットです。全員30代のイキのいい、脂の乗り切った女優たち。なんでこの人たちかというと、主人公のレイチェル(エミリー・ブラント)が本作を締めくくってこういうのです。「私たち3人の絆は永遠。同じ物語で結ばれている」。3人を役名でいうとレイチェル、アンナ(レベッカ・ファーガソン)、メーガン(ヘイリー・ベネット)。一人の男をめぐる因縁の絡み合い。アルコール依存症になったエミリー・ブラントが素晴らしい。いきなり画面にゾンビ顔で出現します▼彼女、デビュー作の「マイ・サマー・オブ・ラブ」は妄想家で嘘つきで、作り話ばかりして純情な女友達を裏切る高校生ビッチ。「プラダを着た悪魔」は、努力はするが才能に乏しく、メリル・ストリープのボスに認めてもらえない万年助手。「サンシャイン・クリーニング」は事故現場の清掃業を開業した姉と、血まみれの殺人事件の後始末。しかも不手際で火事を出し、姉をスッテンテンにさせる妹。「ボーダーライン」は、メキシコの犯罪都市で麻薬カルテル捜査に当たる下っ端FBI捜査官と、陰にこもる役が割と多いのです。レイチェルは子供が欲しかったがなかなか授からない。不妊治療も経済的に限界にきた。夫のトムは慰め、励ましてくれるがレイチェルは酒に逃避し、翌朝何も覚えていないことが頻繁に起こるようになった。トムは前夜あったことを逐一教えてくれるが、一つとして思い当たらない。夫の上司のパーティーでボスの妻に喧嘩をふっかけ、その無礼が原因で夫は失職した。離婚。トムの再婚した相手がアンナだ。レイチェルは気力を失い、毎日あてもなく電車に乗って車窓から町をながめ、家に帰る、それだけの日を送る▼電車の窓から見えるのはトムとアンナがすむ、元自分のいた家。かわいい娘が生まれていた。近くの家には仲のいい夫婦、メーガンとスコットが暮らしている。メーガンはアンナの子守に雇われていたがある日、突然辞めた。レイチェルは車窓からの「覗き」で、メーガンが浮気しているのを目撃する。相手はメーガンがセラピーに通う精神科医だ。メーガンが失踪した。レイチェルはスコットを訪ね、それとなくメーガンに不倫のあったことをほのめかす▼メーガンは精神科医とは何も関係を持っていないのです。精神科医が一線を崩さなかった。彼女は妊娠していることを精神科医にだけ話した。そして「一度だけ声に出してあなたに話したかった。17歳のとき妊娠し一人で出産した。女の子だった。名前はエリザベス。父の名前はマック。12月だった。エリザベスを抱いてお風呂に入っていた。眠ってしまい、気がつくとあの子は湯の中に落ちていた。怖かった。見たくなかった。毛布に包んでマックと埋葬した。マックはその夜でて行って帰ってこなかった」。レイチェルも同じ精神科医にセラピーを受けている「トムの家に行った。玄関が開いていたので入った。無断侵入じゃない。一瞬でいい、赤ん坊を抱きたかった」。いつの間にか入ってきて、庭で娘を抱いているレイチェルにアンナは驚く。誘拐されるかもしれない、なんとかしてくれと夫に訴える。しかし「レイチェルは哀れな女なんだ。まったく無害だよ」とトムは取り合わない。記憶喪失がミスディレクションとして観客に働き、レイチェルが正気と狂気の境目を行き来している印象を与えます。依存症の治療も受けているが酒は止められない。ペットボトルにジンを入れ、持ち歩き、列車の中で飲む。完全にアル中です。その上、幸福な夫婦の理想像が妻(メーガン)の不倫によって崩壊し、「わたしの感情の安定が崩れた」という理由で、見ず知らずの夫に忠告に行くか? そうこうしているうち、若い女性の死体が森で発見された。死体は腐乱していたが、警察はメーガンと断定した。

 

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