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特集「最高のビッチ」

2017年8月7日

特集「最高のビッチ3」⑦エミリー/レベッカ/ヘイリー
ガール・オン・ザ・トレイン(下)(2016年 ミステリー映画)

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監督 テイト・テイラー

出演 エミリー・ブラント/レベッカ・ファーガソン/ヘイリー・ベネット

シネマ365日 No.2200

健闘の女優陣 

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メーガン役のヘイリー・ベネット、初めて彼女の映画を見ましたけど、難しい役をよく演じていたと思います。若いけど性格に影がある役をやらせたら上手いところは、ジェニファー・ローレンスに似ていますね。オスカー級の大物になってほしいわ。このメーガンですが、お腹の子の父親は精神科医でもなく夫のスコットでもなく、レイチェルの元夫、アンナの現夫のトムなのです。レイチェルが偶然、電車の中で、夫の元上司の妻に会い、過去の失態を詫びたところ、彼女は「あなたは何もしていないわ」と意外な事実を告げる「気分が悪くなって二階で休んでいただけよ。あとでなんとトムがいったの? クビになったのはトムの女癖が悪すぎたからよ。あなたのこと、大変だと同情していたわ」▼レイチェルの記憶が徐々に戻った。暗いトンネルでメーガンに出会った、彼女の横にトムがいて、自分はトムに殴り倒され森に捨てられたのだ。レイチェルはアンナに会いに行く。血相変えてレイチェルは、トムが女ばかりだます危険な男で、そのため会社もクビになったと告げる。「知っていたわ。だってあなたをだまして私と不倫していたのだもの」「メーガンを殺したのも彼よ。早くここを出ましょう。あなたも殺されるわ。私と一緒に逃げるのよ!」言い争っている時にトムが帰ってきた。「君は犬だ」とレイチェルに。「蹴飛ばされてもすり寄ってくる。あの夜あそこにいなければこうならなかった。メーガンのことは、だから君のせいだ。アル中との結婚がどんなだったか、君にわかるか」殺人したのも人のせい? トムは会社の女たちに手を出し、クビになってレイチェルとは離婚、アンナの次はメーガンを妊娠させ、女が居直ったので殺した。トムは真相を知ったレイチェルを庭に追い詰め、滅多うち。レイチェルは手にしたワインオープナーをトムの首に突き刺す。アンナが駆け寄り、まだ生きているトムに、オープナーの先端をぐいぐい差し込み、ねじり倒し、息の根を止めてしまう。二人で殺したようなものである▼取調室で、アンナが聴取に答える。「他に方法はなかった。レイチェルが殺されていた。彼女が正しかった。何もかも」。事件は解決した。レイチェルは墓に来た。「メーガン・ヒップウェル 1990—2016」とある。26歳でメーガンは死んだのだ。理想の結婚に見えたのに、何があるかわからないってことか。メーガンは子供を失った過去から逃れられず、男に心が許せなかった。トムは冷酷な男で「スコットの子なら産め。俺の子なら中絶しろ」「あんたの子なら一生代償を払わしてやるわよ」凄むところが似合っていました。アンナは、レベッカ・ファーガソンにすればやや物足りない役だと思ったのですが、ラストにオープナーを首にねじ込み男を絶息させるところが光っています。レイチェルは自分がわからず、苦しむことおびただしい女を演じるのですが、全ては夫がたぶらかしていたのだと正気に戻った後は、アンナと赤ん坊を救おうと果敢な行動に出ます。4500万ドルの制作費で1億7300万ドル越の興収。テイト・テイラー監督は「ウィンターズ・ボーン」「ヘルプ〜心がつなぐストーリー」など、逆境と困難をはねのけて生きる女性たちの、ヒューマンストーリーに定評があります。本作は全体にテンポよく、最後まで飽きさせません。女優陣の健闘に一票。

 

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