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特集「最高のビッチ」

2017年8月8日

特集「最高のビッチ3」⑧アンジェリカ・ヒューストン
グリフターズ/詐欺師たち(上)(1991年 犯罪映画)

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監督 スティーヴン・フリアーズ

出演 アンジェリカ・ヒューストン/ジョン・キューザック/アネット・ベニング

シネマ365日 No.2201

絵になるビッチ 

★08-11_最高のビッチ3-3

ビッチをやったら惚れ惚れする女優っているよね。十人あげてみる。カッコ内は代表作です。ベティ・デイビス「何がジェーンに起こったか」。マレーネ・ディートリッヒ「情婦」。カトリーヌ・ドヌーヴ「昼顔」。グレン・クローズ「危険な情事」。シャロン・ストーン「氷の微笑」。シモーヌ・シニョレ「乗馬練習場」。シャーリーズ・セロン「スノーホワイト/氷の王国」。イザベル・アジャーニ「アデルの恋の物語」。ジュリエット・ビノシュ「ダメージ」。エヴァ・グリーン「ナイトメア/血塗られた秘密」▼まだまだいるぞ。続く十人は…エリザベス・テイラー「秘密の儀式」、ヘレン・ミレン「第一容疑者」、リンダ・フィオレンティーノ「甘い毒」。ベアトリス・ダル「屋敷女」。シガニー・ウィーヴァー「ワーキング・ガール」。ジュリアン・ムーア「マップ・トゥ・ザ・スターズ」。ケイト・ブランシェット「シッピング・ニュース」。ティルダ・スウィントン「エドワードⅡ」。イザベル・ユペール「ピアニスト」。セシル・ド・フランス「ハイテンション」。そ・し・て…順位からはみ出してしまうくらい新旧を代表するビッチがジャンヌ・モローの「エヴァの匂い」に「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイク、本作のアンジェリカ・ヒューストン。彼女らの作品を並べただけで、ビッチのうまい女優の底力を思います。映画を刺激的にするのは常にこういう女優でした▼本作のスティーヴン・フリアーズ監督の最新作は「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」。本作は彼が49歳のときの初期の映画ですが、制作にマーティン・スコセッシが噛んでいます。どことなく不穏な空気が漂う(笑)。主人公たちはみな詐欺師です。リリー(アンジェリカ・ヒューストン)は競馬のノミ行為を行い、ボス、ボーボーの指示で大レースのある有名競馬場に姿を表す。息子のロイ(ジョン・キューザック)は14歳で産んだ子だ。ロイは17歳で家出したきり、母親とは音信不通。8年ぶりに再会する。彼が詐欺師になったのは、年老いたイカサマ師の名人芸に魅せられたからだ。弟子入りさせてくれと頼んだ。詐欺師は「相棒を作るな。作れば分け前が半分になる。その上、相手に弱みを握らせる。利口なやつだけを相手にしろ。バカは相手にするな。お前を睨んでいるプロを負かしてこそ自慢になる。手を教えてやる。恩に着せるぜ」「当然です」「イカサマはバカがチクったらパクられて終わりだ。その服装もダメだ。目立ちすぎる。20ドルよこせ。授業料だ。明日も来い」ロイは、いく先々のバーで、バーテンダー相手に器用な手を生かして詐欺を繰り返し、マイラ(アネット・ベニング)と知り合った。彼女は色仕掛けでまがいものの宝石を売りつけている。ロイがバーテンに詐欺を見破られ、太い棒で腹を殴られた。リリーが訪ねてきた日、ロイがリリーの目の前で倒れた。救急病院に運び込まれたところ、内臓破裂で助かるかどうかわからない重症だと医師が告げる。ロイに付き添ったため、リリーは競馬場に到着が遅れ仕事を逃す。ボーボーは制裁として葉巻の火を、リリーの右手の甲に押し付けた▼リリーは傷が治ったロイに「セールスマンだというけど、本当はろくな仕事をしていないのでしょ」「自分だって何をしている」「私はいいの。あなたにワルは無理」「なぜだ」「弱すぎる。詐欺はダメよ。そんな根性はない。私はあなたを産んだだけよ。あとはお好きに」。突き放した母親だ。マイラはロイに大仕掛なコン・ゲームをやろうと持ちかけた。彼女が10年前、伝説の詐欺師コールと組んでやっていた信用詐欺だ。マイラがセレブのカモを見つけてくる。コールがあり金はたかせる。「コールは?」ロイが訊くと「引退したわ。動けないの。ストレスで精神病院にいるわ。私、コールとのいい時代に戻りたいの。相棒が必要なの」「俺は人と組まない」「なぜ」「君が恐ろしいからだ。君みたいな女を知っている。強くて頭が切れ者で、欲しいものは何でも手に入れる。だがいつまでも続かない。いつか雷が落ちる。巻き添えはごめんだ」。マイラはロイを見つめていたが憎らしそうに呟く。「息子が母親と? そうだったの。もっと早く気がつくべきだったわ」。ロイとリリーの間に、危険な関係があることを匂わせます。

 

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