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特集「祝カンヌ国際映画祭女優賞/ダイアン・クルーガー8日間」

2017年9月11日

特集「祝カンヌ国際映画祭女優賞/ダイアン・クルーガー8日間」①
アンノウン(2010年 アクション映画)

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監督 ジャウム・コレット=セラ

出演 リーアム・ニーソン/ダイアン・クルーガー

シネマ365日 No.2235

殺し屋を3人やっつける女

★11-14_ダイアンクルーガー1

わたし、ダイアン・クルーガーとジャウム・コレット=セラ監督のファンです。本作は何度も見たのですが、文句なく面白い。ダイアンがカンヌ国際映画祭女優賞を受賞した記念特集の最初に選びました。でも見るたび同じ疑問が生じる。「ダイアン、あんた、何でそんなに強いの?」彼女、暗殺者を3人も殺しちゃう。記憶をなくしたリーアムが「いったい俺は誰だ、誰だ?」とアタマを抱えて悩んでいるうちに、ガンガン襲ってくる敵を、それも、ボスニアから不法入国してビザもない、タクシーのモグリ運転手のダイアンがやっつけちゃうのね。拳銃ぶっ放すわけじゃなくカンフーもやらないけど(さすがに監督もそこまではさせなかった)、猛スピードで突進するタクシーで刎ね飛ばすわ、毒入り注射器をブスッと首に刺すわ、暗殺者団の首領まで一人で倒しちゃう胸スカ女子なのだ▼「シネマ365日」で既出だから、詳しい粗筋は省くけど、必要最小限度のことを言えば、ベルリンの植物学会に出席するマーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)は妻エリザベスとベルリンに来た。ホテルに来て空港にカバンを忘れたことに気づき取りに戻る。乗ったタクシーの運転手ジーナがダイアンです。バックミラーに映る目と眉がシャープです。車は事故に巻き込まれ川に転落、ジーナは窓を破って脱出したが、後部座席の博士は気絶。放っておけないので救出し、自分は姿を消した。どことなくドジなリーアム、俊敏なダイアンが嫌でも印象付けられます。博士は4日間病院で意識不明。気がついて早速、妻が心配している、連絡を取らねば、と無理して退院する。ホテルに戻るが妻は「あなた、誰?」夫だというと「私の夫はここにいるわ」。見知らぬ男が現れハリス博士と名乗る。スピーディなスタートです。ジャウム・コレット=セラ監督は「エスター」でアッというどんでん返しを、「記憶探偵と鍵のかかった少女」(製作)では、19歳だったタイッサ・ファーミガをけっこうなワルに、最近作「ロスト・バケーション」では「アデライン、100年目の恋」のブレイク・ライブラリーにパニック・アクションの新境地を開かせたスペインの監督。物静かな男性で「彼が監督なら」とスタッフや俳優の信頼を集める人です▼ハリス博士の正体は、暗殺集団の中の腕ききの暗殺者。砂漠で育つトウモロコシを開発した教授が植物学会に出席し、人類のため無償でノウハウを公開しようとしている、公開前に教授を殺してデータを盗み、商品化して大儲けしようという一味がいた。ハリス博士と妻(彼女もスパイ)は暗殺の実行部隊として学会に送り込まれたのだ。ところが記憶をなくしたニセ博士は、自分の仕事が暗殺者だということを忘れ、事実を調べ出したものだから暗殺団は大慌て。秘密に気がつかないうちに殺しちゃえ、となったのに、あと一歩のところで毎度ジーナが助けてしまうのだ。笑っちゃう。記憶が戻ったニセ博士は戦闘能力も取り戻し、暗殺者の手から教授を救う。暗殺団はみんな死に、ジーナはニセ博士からお礼にもらった大金で滞在許可証を買い、めでたく表の世界に。二人はパスポートを所得し国外に出発するハッピーエンド。暗殺者・ニセ博士がコロッと正義の味方になったのには呆然としたし、身を潜めて暮らしていたダイアン運転手が、なぜあんなに強かったのかは謎のままだけど、文句なんか(まあ、いいか)と引っ込めてしまうくらい面白い映画です。

 

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