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特集「ベストコレクション」

2017年10月5日

特集「白秋のベストコレクション」⑤
アサシンクリード(2017年 SFアクション映画)

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監督 ジャスティン・カーゼル

出演 マイケル・ファスペンダー/マリオン・コティヤール/ジェレミー・アイアンズ/シャーロット・ランプリング

シネマ365日 No.2259

イーグルダイブ 

05-09_白秋のベスコレ2

いちばんいいと思ったのはジャケ写のデザインね。本作の内容は、時系列が交錯してややこしいうえ、テンプル騎士団はともかく、記憶再現装置「アニムス」とか、「完全な人類を追求する民間団体アブスターゴ」とか、覚えにくい名前がヒョイヒョイ出てくる。この面倒な映画の全体感を、スキッと処理して表現したのはジャケ写よ。ポスターにもなったと思うけど、センスいいわね。それと複雑な展開にしては、割とあっさり冒頭でキーワードをあげている。どうせわかるから先にいっちゃうけど、ここ。「1492年。スペイン、アンダルシア。テンプル騎士団に立ち向かったアサシン教団は、テンプル騎士団の圧政から人類を救い自由を守れるか。数世紀にわたりテンプル騎士団は、エデンの果実を求めていた。果実は人類初の反抗を導いただけでなく、自由意思に対する鍵だと彼らは信じた。果実を見つけ秘密を解読すれば、思想の自由をコントロールできる。彼らに唯一立ち向かったのがアサシン教団だった」▼キーワードは1492年。そう、コロンブスがアメリカ大陸を発見した年です。この物語は大いにコロンブスと関係があります。大騒動の挙句、果実の在り処はコロンブスの墓所だとわかった、そこで「果実」はめでたく取り出されるのですが、すでにシリーズ化が視野にはいっていますから、映画はそこでチョッキンとばかりエンド。続きは「アサシンクリード2」で見てくれってことね。映像は素晴らしいのだけど、中身はそうでもないのに、ジェレミー・アイアンズは悪の巨頭に、シャーロット・ランプリングはテンプル騎士団のトップ「閣下」に、マリオン・コティヤールは「巨悪」の娘、かつ天才科学者に。書きながら思わず笑いが漏れるキャスティングですが、最高のギャップはジャスティン・カーゼル監督ね。彼は「マクベス」でマリオンと組んでいます。シェイクスピアの古典からアクション・ゲームに急転直下、彼らしくどっちも威儀を正して作っています▼「果実」は小さな壺みたいなケースにはいっている。これで人類の思想を支配できる、とか言っていますから、多分DNAの配列組み替えを暗号化したデータでしょうね。でもそれが1492年に可能だった? 信じられないわ。そんなこと言い出したら、お話は前を向いて進みません。黙って付き合いましょう。刑務所で死刑が執行されたカラム(マイケル・ファスペンダー)は、大企業アブスターゴ社がスペインで運営するリハビリ施設で目をさます。施設の責任者ソフィア・リッキン博士(マリオン・コティヤール)は、「私たちは完全な人類の平和を追求する民間団体。あなたの協力で暴力を根絶したい」という。彼女と父アラン・リッキン博士(ジェレミー・アイアンズ)はテンプル騎士団の最高幹部で、「エデンの果実」を手に入れ、暗号を解き、人類の思想を支配しようとする一派。カラムの先祖はアサシン教団の優秀なリーダー、アギラール。アギラールの記憶を辿ることにより、15世紀にアサシン教団が隠した「果実」の場所がわかる。だからカラムを「アニムス」と呼ばれる記憶再生装置によって過去に遡らせようというわけ▼リッキン博士はテンプル組織のトップ「閣下」から財政上の困難を理由に「アニムス」の計画中止を通告される。金が続かないからやめるなんて、壮大な歴史絵巻がいっぺんに現実味を帯びてきました。博士は焦り、一日も早く記憶を解明しようと、カラムをむちゃくちゃに「アニムス」でこき使い、娘は「彼の体が持たない」と止めるが無視。ひどいやつ。カラムの記憶に帆船が現れた途端、コロンブスに直結するのはちょっと急すぎると思うが、まあいい。彼の遺骨のあるセビリア大聖堂に舞台は移り、そこで無事「果実」は発見された。あとは「2」ってことね。イーグルダイブを再現するため、世界的なパルクール選手であるダミアン・ウォルターズがマイケル・サスペンダーのスタントを務めた。その一つがジャケ写です。サイコーよ。パルクールとは注目を集めているニンジャ・スポーツ。壁や地形を生かし、投げる、叩く、跳ぶ、登る、蹴るなどの動作を整合し、人が持つ身体能力を引き出していく。競技ではなく、自主的な運動とされている。

 

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