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特集「最高のビッチ」

2017年10月12日

特集「最高のビッチ4」③ ミラ・ジョヴォビッチ
バイオハザード:ザ・ファイナル(2017年 アクション映画)

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監督 ポール・W・S・アンダーソン

出演 ミラ・ジョヴォビッチ/アリ・ラーター

シネマ365日 No.2266

ホモ・サピエンス最強の女 

★10-13_最高のビッチ4-1

アリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォビッチ)の物語が最終章に入りました。27歳で「バイオハザード」(2002)に主演したミラは本作で6作目、41歳になりました。俳優と作品にも人生の出会いがありますね。シュワちゃんと「ターミネーター」とジェームズ・キャメロン監督、シガニー・ウィーヴァーと「エイリアン」とリドリー・スコット監督、クリントと「ダーティーハリー」とドン・シーゲル監督、ジャンヌ・モローと「死刑台のエレベーター」とルイ・マル監督、アラン・ドロン「太陽がいっぱい」とルネ・クレマン監督。ティルダ・スウィントンと「カラヴァッジオ」とデレク・ジャーマン監督。ジョニデと「シザーハンズ」とティム・バートン監督、そしてミラと「バイオハザード」とポール・W・S・アンダーソン監督▼シリーズ6作の中で本作がいちばんよかったです。CGやセットの技術の進化もあるけど、やはり「ファイナル」(暫定的にしても)と銘打ったファイトがスタッフ、キャスト全員にみなぎっていました。長いアリスの冒険も、これで辻褄があったというか、起承転結の「結」がきっちり明らかになったというか、完結編として納得です。う〜ん、でもアリスがバイクで独り、荒廃したロードを走り出すのは、「次なる目的地」目指してって感じが無きにしもあらず。ミラだってまだ41歳ですよ。往生際の悪い男性アクションスターに比べたら、これからだわ。ストーリーは明快。地球上のシェルターに人類はわずか四千数百人しか生き残っていない。早老症(プエイジェリア)の特効薬として開発された「Tウィルス」が、副作用として細胞に突然変異をもたらし、人間を「アンテッド化」してしまった、「抗Tウィルス」を散布しないと人類は絶滅する。残された時間は48時間。Tウィルスを開発したアンブレラ社の人工知能・レッドクイーンの誘導でアリスは廃墟となったラクーンシティの地下1キロにあるハイブへと単身向かう▼バイオ恐竜の怪鳥とか、無数のアンデッド集団とか、クローン人間が入り乱れアリスを阻止する。荒廃したワシントンD.C.やアンブレラ本社の死の実験室、ハイテクのメッカだった研究室が今や前世紀の遺物だ。アンブレラ社の創業者である社長・幹部は冷凍室に入り、人類が死に耐えたのち、生き返って地球上の空気(Tウィルスは空気感染)を浄化し、地上に復帰しようという計画だった。だから感染源である地上の人類を、ひとまずは一掃したいのである。それなのにゴミみたいな人類の生き残りを助けようとするのがあの女、ホモ・サピエンス最強のアリスなのだ! うれしいことに(べつにわたしがうれしがらなくてもいいのですが、つい)アリスの盟友にして戦友、戦友にして親友、クレア(アリ・ラーター)がスクリーンに帰ってきた。「Ⅲ」でアリスと出会い力を合わせ、死地を何度も乗り超えてきた二人。クレアは今ラクーンシティのレジスタンスに加わり抵抗を続けている。Tウィルスに感染したアリスのために「抗ウィルス」ワクチンの散布に反対するが(Tウィルスの保持者は死んでしまうから)、テコでも動かぬ、アリス決戦の意思を知って、自分もハイブへ降りることを決める。決戦部隊はアリスを含め7人。うち女性が4人でふたりが死ぬ。男性3人のうちひとりは裏切り者でみな死ぬ。敵も味方も死屍累々です▼アリスの異常な運動能力や幼児期の記憶の完全欠落など、アリスの「過去」と「未来」の秘密が明らかになります。アリスの生みの親アリシア(ミラ二役)は、自分のすべての記憶をアリスに移し、人類のリーダーにふさわしい、情知意を兼ね備えた能力と、地球を生まれ変わらせる壮大な役割を託しました。凄いですね。ビビルとか、ためらうとか、疑うとか、あってもいいかと思うのですが、いいや、最強のホモ・サピエンスにはそんな気ぶりさえ許されぬ。思うにこのシリーズが長いあいだ支持されてきたのは、女性が心の底で待望していた女を具体的にしたからです。社会にあって男性の助手でもなく補佐でもなく、自分の力を思い切りふるい、責任を取り、困難と逆境に立ち向かい勝利する女。アリスに勇気づけられ、そうだ、やりたいことをやっていいのだ、誰にも止めることなどできない、責任を取れだ? ふん、好きなことをやってもやらなくても人は自分の人生に責任を持たねばならないのだ、やったれ〜というようなやつがね(笑)。

 

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