女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

特集「ヤバい女」

2017年11月4日

特集「ヤバい女」④
リーピング(2007年 ホラー映画)

Pocket
LINEで送る

監督 スティーヴン・ホプキンス

出演 ヒラリー・スワンク/アナソフィア・ロブ

シネマ365日 No.2289

12歳の少女 

01-05_ヤバい女1-1

ヒラリー・スワンクってこういう役にいい線いくのね。こういう…とは色気の全然必要でない役。「ボーイズ・ドント・クライ」のときから美少年みたいな人だったでしょう。二度目のオスカーの「ミリオンダラー・ベイビー」も鉄板ボクサー女子。クリント・イーストウッドが今生の別れ、というべきやさしいキスをする。でもあれは色気ってものじゃなかったしね。物語はオカルト・スリラーです。元牧師、今は大学教授のキャサリン(ヒラリー・スワンク)は、アフリカで布教活動中、1年間雨が降らず、夫と娘が旱魃(かんばつ)の生贄となって殺されてから、信仰を捨て、奇跡と呼ばれる現象を科学調査で暴いている。解明できなかった「謎」は一つもなかった。調査の依頼がきた。ヘイブンと云う過疎の町の教師ダグが「住民たちが神のわざだと恐れる、奇妙な現象を解明してほしい」というのだ。キャサリンは断るが、ローレンという12歳の少女が神の怒りをもたらす元凶であり、ゆえに住民の怒りを買っていると聞いて調査すると決めた。死んだ娘と同じ年頃だったからだ▼ルイジアナの深い森と沼がある。一人の少年ブロディが死体で発見された翌日、川が真っ赤に染まり、無数の魚が死んで浮き上がった。現場にいたのが少年の妹ローレンで、彼女の犯行ではないかと疑われた。聖書の「出エジプト紀」にある一連の災難が生じる。「血の川、カエル、アブ、家畜の死、腫れもの、ヒョウ、イナゴの大群、暗闇、初子の死」。キャサリンには12歳の少女にできることだとは思えない。どこかにトリックがある。ローレンの母親は未婚の母で、嫌われている。彼女の放任主義が奇妙な娘を育てたというのだ。ブロディの遺体を見たキャサリンは、ミイラ化した異様な死体に驚く。水質検査の結果、川は人間の血で赤くなったと判明した。「川の長さが3キロとすると、20〜30万人分の血になる」。キャサリンの調査は行き詰まる▼中盤からミステリーとなる。キャサリンは「町に潜むカルトの仕業」と読む。彼女の同僚の牧師は言ってきた「サタン全盛のとき、神は天使をつかわし、サタンを滅ぼす。キャサリン、君が天使だ」その牧師も不慮の死を遂げる。キャサリンがローレンの家を調べると地下の一室に外科器具の並んだテーブルがあった。「あの子は使命を果たすのよ」そう言って母親は自分の頭を撃ち抜く。キャサリンの助手ベンは一刻も早くこの町を出ようという。彼はイナゴの襲来を避けるために入った墳墓の地下室で、無数の子供の死体が吊るされ、足元には白骨の山があるのを発見する。でもベンは何者かに殺されてしまった。住民が大挙してローレンを殺そうと押し寄せてきた。ローレンは刺されるが見る間に傷口がふさがる。いつの間にかそばに来たのがダグだ。「昔はここで神に祈った。洪水でヘイブンの町は壊滅した。神に見放された町民は神を棄て、僕の祖先が彼らをサタンに導いた」。えーッ。あんたが黒幕かい。町民全員が今やサタンとなってローレンを殺すつもりだ。ローレンこそ遣わされた天使だったのね。いやらしい先生はカルト集団のボスだった。最後はイカれた先生とキャサリンの対決。ローレンが不思議な力を発揮し、大きな火柱が立ち、サタンの町は壊滅した▼帰途についたキャサリンとローレン。これからは家族よ、ふたりで一緒に暮らしましょう、とキャサリンが微笑むと「もう一人いるわ。この子も家族よ」ローレンがキャサリンのお腹に顔をくっつけていうではないか。(ギョッ。あれは夢だと思ったけど、ダグのやつ、ホントだったのね)。キャサリンは呆然。生まれてくるのはサタンの直系だ。彼がキャサリンを町に呼んだ本当の目的はこれだった? エンド。どうなる。知りません。でも一気にここまで引っ張ってきた映画の腕力に一票。面白かったです。

 

Pocket
LINEで送る