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特集「アニマルフェスティバル」

2018年1月5日

特集「それいけアニマルフェスティヴァル5」⑤
〜あけましておめでとうございます〜
K-9友情に輝く星(1989年 コメディ映画)

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監督 ロッド・ダニエル
出演 ジェームズ・ベルーシ/メル・ハリス

シネマ365日 No.2351

花咲けるジェリー・リー

それいけアニマル5-7

K—9とは警察犬のこと。Canine(犬のような)を同音の短縮表記したもの。アメリカのパトカーの脇腹にでっかく「K—9」と書いてあるのは警察犬が乗っている車で、窓から大きな頭をのぞかせていたりする。本作で刑事のマイクと捜査に当たる麻薬探知犬、ジェリー・リーは本物の警察犬だ。本名はコトンというピカピカのジャーマン・シェパード。マイク(ジェームズ・ベルーシ)は一匹狼で、荒っぽい捜査をするサンディエゴ警察麻薬課の刑事。麻薬取引の大物ライマンを追っている。捜査に夢中になるあまり、恋人のトレイシーとたびたびトラブルを起こす。大量の取引がある情報を得たマイクは、麻薬犬を同伴しようと考え、警察犬課に行く。借り受けたシェパードは「精神的にわけあり」だという。わがままで人嫌いで凶暴、ひとつも人間のいうことをきかない…▼「俺が主人だ」そうマイクは教え調査する倉庫に連れて行く。「探せ」と命令。ジェリーはのうのうと床に腹ばって上目遣いでメイクを見るだけ。叱りつけて動かしたのはいいが、ジェリーが見つけたのはマリファナ一本だけ。マイクは「お前を檻に返す」と怒るが、次に入った悪党どものたむろするバーで、ジェリーは大活躍。マイクのピンチを見るや、風のように走り込んできて悪党の股間をパクリ。マイクの指示があれば即座に食いちぎるつもり。震え上がった男は取引場所を吐く。「見直したぜ、ジェリー」。でもこの犬は大変な犬だった。ストローでジュースは飲む、大好物のチリはあっという間に食べてしまう。家に連れて帰るとちゃっかりトレイシーのご機嫌取り。うまいものを食ってナデナデされ、二人がベッドインすると(お前らだけいい目をさせてたまるかい)。二人の間に大きな頭をむっくりもたげてくる。車の窓から顔を覗かせている可愛いプードルにジェリーの目がピカッ。10分だけ見ぬふりをしてやるというマイク…これが「男同士の友情」なんでしょうかね。ジェリーの仕草や表情が愛嬌たっぷり、ホントにキミ、警察犬か▼マイクは麻薬組織に命を狙われ、トレイシーを誘拐された。マイクとジェリーは麻薬売買の現場に向かい、トレイシーを取り返したものの、激しい銃撃戦でジェリーは銃弾を受ける。緊急病棟に走ったマイクは医師の制止も聞かず、ピストルを見せ「すぐ手術しろ。弾丸を取り出せ」と迫る。やがてベッドの上に横たわるジェリーのそばにマイクが。痛々しく包帯に巻かれたジェリーが目を閉じていた。しみじみと語りかけるマイク。ジェリーは時々キョロッと目を開けすぐ閉じて、今にも死にかけの重症を装う。ジェリーは無事全快。約束の休暇を過ごすためマイクとトレイシーは、ジェリーとプードル嬢を乗せて一路ベガスへ。おしまい。荒っぽい作り込みですが、ジェリーのおかげで救われています。彼が現れるたび犬好きでなくとも笑ってしまう。喜怒哀楽の表情の豊かさ。大型犬の存在感。ダイナミックな走り。忠誠と勇気とインテリジェンスに溢れています。でもやりきれなかったけど、警察犬って警官を守るため、身を以ってかばうよう訓練されているのですって。非情な訓練ね。本作の主役を務めたコトンも、1999年11月に殉職しました。以後の「K—9」シリーズは別のシェパードが演じています。

 

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