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特集「最高のビッチ」

2018年1月29日

特集「最高のビッチ5」⑦ケイト・ベッキンセール
月下の恋(1997年 ホラー映画)

監督 ルイス・ギルバート

出演 ケイト・ベッキンセール/エイダン・クイン/アンナ・マッセイ

シネマ365日 No.2375

美人なら幽霊でもいい?

特集「最高のビッチ5」①ティルダ・スウィントン

デビュー間もない22歳のケイト・ベッキンセールです。幽霊屋敷に棲む美女の幽霊が男を誘惑し、セックスし、男を取り込んであの世に連れて行こうとする。美女幽霊から青年を救ってくれるのが、幼い頃事故で亡くした青年の妹です。原題が「ホーンテッド」でズバリ幽霊屋敷ですが、このままだとたちまちネタバレするので「月下の恋」なんて、小綺麗な邦題にしたのでしょう。殺しや拷問や、残酷シーンはありませんが、じわじわ怖さが潜行していく、割と面白い映画です。ケイト・ベッキンセールの邪悪のヒロインがサイコー。相手が幽霊だろうとエイリアンだろうと、美人でさえあれば男は弱いという典型ですね▼子供の頃妹ジュリエットが溺死した事故を、自分のせいだと責めてきた青年デヴィッド(エイダン・クイン)は、心理学教授となり大学で教えている。幽霊の存在を信じていない彼は、降霊会に出席しては霊媒師のインチキを見破ってきた。「レッド・ライト」のシガニー・ウィーヴァー男子版です。彼の元にテス(アンナ・マッシー)という女性から幽霊に取りつかれていると訴える手紙が度々届いた。亡霊が出るマリエル家はエルブルックという美しい田園地帯にある。彼は行くことにした。迎えに来たのはクリスティーナ(ケイト・ベッキンセール)という美人だ。乳母のテスが亡霊で困っている、助けてやってほしいという。マリエル家は豪邸だった。クリスティーナの兄画家のロバートと弟サイモンがいて歓迎した。彼らの外交官の父親はインドで没し、母親も数年前亡くなった。テスは兄妹が生まれてからずっと面倒を見てきた、という前提です。デヴィッドはロバートの描く絵が全部妹で、彼女はヌードにまでなっている。異常に仲がいい。こうなるとハハン、ですよね。テスは誰もいないキッチンでしきりに誰かに話しかけ「私にこれ以上、どうしろと?」などと言っている。日に日に弱っていくのでかかりつけの主治医ドイル博士に診察を頼むがこれといった原因はわからない▼デヴィッドの上にも奇怪な現象が起きる。ドアが開かない、床の小さな穴から火がでる。ロバートは妄想だと決めつけ、テスを助けるのはどうなっていると叱責した。無理ない。大学教授は何もせず広い屋敷をウロウロしているだけだったのだ。クリスティーナは夜中に湖に出かけ、全裸になって飛び込むし、母親が座っていたという東屋では、誰も座っていない揺り椅子が一人で揺れるし、地下室から出火し、閉じ込められたデヴィッドが助けを求め、ロバートたちが駆けつけると、火などどこにも燃えていない。デヴィッドの身辺にジュリエットが出没するようになった。兄を導くようで、何かを伝えたいらしいがよくわからない。わからないはずで、兄貴はとっくにクリスティーナにベタ惚れ、とうとう天にも昇る一夜を過ごす▼屋根裏部屋を調べていたデヴィッドは、窓から漏れる光が指し示す箱を開け、古い新聞の仕切り抜きを見つける。切り取られた一部を秘書に調べさせると、母親は湖に飛び込んで自殺したのだった。再び少女の亡霊が現れ、デヴィッドは古い墓地に行く。そこにあった墓は「1923ロバート サイモン クリスティーナ・マリエル エドブルック邸の大火で全員死去」仰天して飛んで帰ったデヴィッドにテスは真相を打ち明けた。ある日突然兄妹の母親が帰宅した。子供たちの部屋に行くとサイモンは酔っ払い、ロバートとクルスティーナはセックスにふけっていた。絶望した母親はその日に湖で自殺。テスは3人を部屋に閉じ込め火を放ち焼死させた。以来亡霊に取り憑かれている。兄妹が現れ、テスを魔術で呪い殺すと邸に火を生じさせた。デヴィッドは「私と一緒に来て」という妹に導かれ邸から脱出した。振り向くとそこにあった豪邸は影も形もなく、古びた焼け跡の幽霊屋敷だけが残っていた▼デヴィッドは大学に戻る。秘書が出迎え、仲良く帰途につくデヴィッドの後ろに、クリスティーナが現れ、影のように後をつけていく。しつこい女ね。デヴィッドもいい気なものよ。助けに行ったはずのテスは救えず、クリスティーナに取り憑かれ、ホイホイその気になって兄貴幽霊の嫉妬を買い、「出て行く」と言いながらグズグズ、その夜クリスティーナに抱きつかれ昇天。真相を知った幽霊たちに殺されるところを妹の霊に助けられるのだから世話ない。「幽霊は信じない」主義は宗旨変えしなくちゃ。