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特集「ヤバい女2」

2018年3月24日

特集「ヤバい女2」④
エイミー、エイミー、エイミー!(2017年 コメディ映画)

監督 ジャド・アバトー

出演 エイミー・シューマー/ビル・ヘイダー/ティルダ・スウィントン/ブリー・ラーソン

シネマ365日 No.2428

一夫一婦制は悪

やばい女_21-25

スタンダップ・コメディアンのエイミー・シューマーの映画初出演にして主演作。副題が「こじらせシングルライフの抜け出し方」。これだけでほぼ察しのつく内容ね。エイミー・シューマーがもちろん、ヒロインのエイミー。幼児期、父親の「一夫一婦制は悪だ」という呪文にかかってエイミーは恋愛逃避症。男とは一夜限りの割り切ったセックスを続け三十路過ぎ。妹キム(ブリー・ラーソン)は姉の放蕩をよそに慎ましく子持ちの男と結婚し、子供が産まれるのを楽しみにしている。父親は老人ホームだ。高額だからもっと安いホームにとキムはいうが、エイミーは拒否、母親を捨てた父であるものの、けっこうパパっ子なのだった。エイミーは「スナッフ誌」の編集部で取材記事を担当している。鬼編集長ダイアナがティルダ・スウィントンだ▼ダイアナは部屋に入るなり、一座をジロリ「目の覚める企画を出してちょうだい」。「貧乳特集はどうでしょう」「職場で気取られずマスかく方法」「ついでに露出法もね」「マイケル・ジャクソンから和解金をせしめたガキの現在」一人が「NBA選手を顧客に持つ若いスポーツドクター、アリソン特集」エイミーが異を挟む。「たかがスポーツ選手よ。球遊びが得意なだけでヒーロー扱い。悪気はないけど馬鹿げている。知能も低いわ」。ダイアナがニヤリ「毒舌ね、その切り口で書いて。ニッキー、ニンニクと精液の味の関係を調べて」「はい、でもどうやって?」同僚が耳打ち「関係なんかありゃしないよ」。エイミーは父が高額老人ホームに入って、売りに出した自宅はまだ買い手がつかない、といいかけると「不幸自慢かしら。興味ないわよ」バッサリ斬って、肩と腰を揺すり、カッカッカッ、靴を鳴らし歩く傲慢を絵に描いたような後ろ姿で退出する。ティルダが声を1オクターブ高くしてまくし立てます▼ここからの話を要約すると、エイミーとアリソンのラブラブ、パパの死、エイミーとアリソンの別れ、エイミーの酒癖の悪さ・未成年とのセックスでクビ、エイミーとアリソンの仲直り、どこを取っても恋愛コメディの定番ですが、ちょっと面白いのがパパのキャラ。老人ホームでも彼の厭世観と毒舌は当たるを幸いなぎ倒す。エイミーに「なぜアーロンのいいなりになる。たかがスポーツドクターだ。選手控え室の入室許可か、タダ券が欲しいだけさ。どうせ近いうちに捨てるのだろ。筋肉バカと別れたから頭デッカチに走ったのだ。お前のパターンさ」。彼こそ差別人間でゲイが嫌い。酒好きの飲んだくれで、娘の自転車が盗まれた(借りただけかもしれないのに)同級生の父親を殴った。その父が死んでエイミーは「まだ信じられない」と悲嘆にくれる。ダイアナがふんふんと鼻で聞き「いい加減にして、葬式から8日も立っているのに。私を見なさい、父の死を乗り越えたわ。悲しくても泣いちゃダメ。 スポーツの記事はボツよ。セレブの子供特集に変えるわ」▼エイミーはアーロンの表彰式の昼食会で、ワインをガブ飲みし、ケータイでダイアナに呼び出され彼氏を失望させる。エイミーは新入りの部下との現場を彼の母親に抑えられる。ダイアナは「やらかしたのね。こういう経験はみなしてきた。私はピンク・フロイトの3人とやったわ。狂気に満ちていた。あなたは強いライターよ。部下の中で一番と言っていい。アーロンの原稿を読み直したわ。よくできている」。エイミーが目を輝かすと「載せないわよ。あなたは思い切り、クビよ。未成年と寝てしかも殴るなんて」さっとドアを指さし「退社!」。結末? エイミーはアーロンとヨリを戻しハッピーエンド。エイミーは心の温かい、いいやつだけど、じゃ彼女と友だちになる? パスよ。やることがワイドショー的騒々しさでうるさくて仕方ない。アーロン君の幸せを祈るわ。