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特集「最高の悪役」

2018年6月19日

特集「最高の悪役2」④
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年 アクション・ファンタジー映画)

監督 アレックス・カーツマン

出演 トム・クルーズ/アナベル・ウォーリス/ソフィア・ブテラ/ラッセル・クロウ

シネマ365日 No.2515

刺激的なアマネット

砂漠・呪い・アクションとくれば「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」、メイズ・ランナー2「砂漠の迷宮」、「サハラ死の砂漠を脱出せよ」などがすぐ思い浮かぶ。アガサ・クリスティは砂漠が好きで、ピラミッド、埋葬品発掘、ミステリーが絡んだ「メソポタミヤの殺人」「ナイルに死す」「バクダッドの秘密」などが映画化されています。本作はアクション、ミステリー、呪い、発掘、よみがえり、死者の霊、古代エジプト王家の争いと、盛りだくさんなのが裏目に出たのか、どこかで見たな〜、読んだな〜という気がして仕方ない。ラスト、じ〜と果てしない砂漠を見つめるトムの後ろ姿は、なんとなくアラビアのロレンスふうだし▼単純なストーリーなのに、アレックス・カーツマン監督のおかげで、けっこう混みいっている。おまけにラッセル・クロウがジキルとハイドの両面を併せ持つ、その名もヘンリー・ジキル博士として出現する。彼はプロディジウム(ロンドン博物館の地下に本部を構える対モンスター組織)を率いている。砂漠のお話だけでも暑苦しいのに、この人が現れるとさらに暑苦しくなる。イラクの砂漠で反乱軍の拠点を空爆した後、ニック・モートン(トム・クルーズ)とクリス・ヴェイルは偶然アマネット王女の墓を発見する。二人は発掘ドロをやる。価値のありそうなものを物色しているが、考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)は真面目一途。彼女の調査によればその墓は監獄として設計されていた。アマネットの棺はロンドンに空輸されることになる。アマネット(ソフィア・ブテラ)が本作唯一の刺激的な存在です。古代エジプト王女にして王位継承権一位。でも男児が生まれたため王座を諦めねばならなくなった。アマネットは邪神セトに魂を売り、自分の王位乗っ取り、権力奪回を目論むが神官に見破られ、生き埋めにされる▼アマネットが邪神セトを憑依させるための肉体を探していましてね、ニックがいいわ、となる。おかげでニックは飛行機が墜落してもかすり傷ひとつ負わないで生き返る。本作が「混みいっている」と書きましたが、言い換えればトムが生きたり死んだりする繰り返しのこと。わずらわしいくらいやってくれるの。でも数秒ですが、トムがスッポンポンになり、慌てて前を両手で隠すシーンがあります。ストーリーに関係ないけど、そこだけ目が覚めたわ(笑)。アナベル・ウォーリスはリチャード・ハリスの姪。リチャード・ハリスとは「孤独の報酬」でカンヌ国際映画祭男優賞、というより「ハリポタ」第一作、第二作で魔法学校のダンブルドア校長を演じた人。本作での彼女の印象度、悪くはないけど、アクションの格闘シーンにヌッとど真ん中に突っ立つ。ひどい出し方ね。NGの消し忘れかと思ったわ。だから彼女が死ぬことになっても、あれじゃしょうがないな〜と思った。でも生き返るのよ。この映画、いくら呪いのせいとはいえ、何回死んだり生きたりさせたら気がすむのよ。ソフィア・ブテラは耳なし芳一エジプト版女子。呪文の象形文字を顔面に書かれるから、映画では容貌がわかりにくいけど、ペネロペ・クルスに目元が似ているワイルドな美人、というより「アトミック・ブロンド」でシャーリーズ・セロンとワイルドなラブシーンやったヒト。