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介護のささやき

2018年8月23日

介護業界が一致団結! 「一般社団法人 全国介護事業者連盟」設立

サービス種別の垣根を越えて介護現場の声をつなげたい!

 

 高齢化社会が進み、介護の問題は深刻化する一方です。政府が「新三本の矢」として掲げた政策の中に「介護離職ゼロ」が含まれてはいるものの、その成果を実感している方は少ないのではないでしょうか。「困った」「大変だ」というリアルな声が届かない現状を打開したい。安心して介護サービスを受けてもらえる環境を整えたい。そのためには、介護業界がもっと声を上げるべきだ―こうして介護業界全体でタッグを組むことを思い立ったという、斉藤正行さん。介護コンサルタントや一般社団法人日本介護ベンチャー協会の代表理事、株式会社ピースフリーケアグループの代表取締役社長など様々な角度から「介護」に携わっている斉藤さんならではの発想といえるかもしれません。熱い想いと行動力、これまでの人脈を駆使し、全国を飛び回りながらいろんな方に声をかけ、ついに20186月、「一般社団法人 全国介護事業者連盟」を創設されたのです。

 

 「一言で『介護業界』と言っても、社会福祉法人や株式会社、医療法人にNPOなど母体もバラバラで、施設の分類も20種類ほどに分かれています。これまでサービスごとの小さな団体はありましたが、それではやはり声を上げても国を動かすには至らないんですよね。ご利用者様やそのご家族様が安心してサービスを選択し、安定して利用し続けられるためには、もっと大きな声をあげなければいけない。ちゃんと現場の声を届けなければいけない。そのためには、法人やサービスの垣根を超えた『介護』という大枠で一体となって取り組む必要があると思ったんです」

選択しやすく利用しやすい介護サービスで
誰もに安心した老後生活を

 

 同連盟を発足させるために、足かけ5年もの準備期間を要したとおっしゃいます。サービス形態が違っても、「人手不足・報酬低下・コストアップ・仕事増」という4重苦をはじめ、個々の事業所が抱える問題には共通点がある。それらを取りまとめて国と交渉していくことで、事業所の質を高め、経営を存続させていく役割を担うとのこと。

 

 「制度が複雑すぎて、ご利用者様にとっては選びづらく、入りたいところにも順番待ちをしなければいけないのが現状です。もっとサービスを拡充させ、制度をシンプル化し、選択のための情報をしっかり伝えていきたいですね」

 介護現場全体で問題に取り組み、国に声を上げる―これからますます進んでいく高齢化社会をより良くするための「一致団結」。介護の現場が改善されれば、そこで働く方々にとってはもちろん、ご利用者やそのご家族にとっても安心で快適な生活がもたらされるということになります。

 

 「『高齢化』というと先暗いイメージを持たれがちですが、産業としてはサービスを向上させ発展していける可能性が存分に広がっています。働く人にも利用いただく方にも満足のいく環境を整えることで、いずれは海外に介護産業を輸出していくこともできます。国や医療関連団体と連携を取りながら、だれもが安心した老後生活を過ごせる社会を実現していきたいですね」

 

 斉藤さんの呼びかけですでに104社の運営法人が加盟。さらに一般会員を募り、823()には同連盟の設立総会も開催。「介護業界」のタッグが強固になっていくことで、明るい老後生活が見えてくる気がします。