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特集「おっさんズ」

2019年2月10日

特集「おっさんズ」⑩ ジェイソン・ステイサム
MEG ザ・モンスター(2018年 アクション映画)

監督 ジョン・タートルトープ

出演 ジェイソン・ステイサム/リー・ビンビン

シネマ365日 No.2751

巨大サメとガチンコ勝負

特集「おっさんズ」

 「ジョーズ」以来サメはモンスター・パニックの王者。歴代サメの中でも本作はまずまず、正統派に属する。というのも最近のサメはバラエティにとみ頭が六つあるとか、空を飛ぶとかして、パニックになる前に笑ってしまいそうだからだ。本作は中国資本です。ハリウッドにも中国の勢いが押し寄せたか。リー・ビンビンはしっかり主役だしね。全長23メートルの巨大サメが深海の眠りから覚めた。そこは水深1万1000メートル。1875年以来マリアナ海溝が世界でいちばん深いとされていたが、本作の海洋学者ジャン博士の説明によれば「海底の硫化水素の層と水海躍層の下に新世界が広がっている。未知の海底に住む生物は未知の種ばかり」で、いろんな魚類や海底生物がスクリーンを横切る…もののどっかで見たような、少なくとも何かの映画で見た顔ばかりのような気がするのだけど。まあいいとしよう▼前段は原子力潜水艦の救出作業から始まります。何かが体当たりして潜水艦の鉄板を壊した。レスキュー・チームのリーダー、ジョナス(ジェイソン・ステイサム)はチームを助けるためメンバーの一人を船底に置き去りにする。それがトラウマとなり5年後、ジョナスはタイで呑んだくれていた。上海沖に建設された海洋研究所「マナ・ワン」ではジャン博士の指揮のもと、マリアナ海溝の調査を行っていた。未知の領域に入った探査艇は巨大生物の襲撃を受け破損し浮上できない。ジョナスが急遽呼び返される。ジョナスとジャン博士の娘スーイン(リー・ビンビン)が救出に向かう。海底に到着したふたりに、200万年前に絶滅したはずの巨大生物メガトロンが出現した。ここからはサメ捕獲、失敗、犠牲者、対決、一騎打ちと、サメ物の定番です。23メートルなんて想像もつかない魚類でしょう、作るのが大変だったせいか、魚体の全身があまり映らないのよね。頭だけとか、ぱっくり開けた口だけとかでお茶を濁した感があるのは残念▼なにゆえサメは人を襲うのか。機嫌よく暮らしていた、静寂に満ちた深海の住処をドヤドヤ人間に荒らされて、海溝への帰路は海水の温度差によって塞がれ、サメにとったらサイテーの環境に放置されたわけね。怒るわよ。当然よ。それにいつの間にかサメは二匹になっているじゃない。「そんなことオレは知らん」とジョナスでなくても言いたくなるわね。とにかくサメはジョナスとスーインの頭脳戦と肉弾戦で海の藻屑となりました。スーインの娘がジョナスに「ママはジョナスが好きだって」と耳打ちするなんてできすぎ。まあいいか。なぜか(まあいいか)が頻出してしまう映画です。ラブシーンもベッドシーンもキスシーンもなし…その代わりでしょうか。あまり必要でないシーンなのにジェイソン・ステイサムが腰にバスタオル一枚巻いただけで現れます。見事な肉体です。肩、上腕、胸筋、腹筋、どこもみな(ホレ見たか、ホレ見たか)といっせいに筋肉が歌っているよう。ジェイソン・ステイサムは元水泳選手です。抜き手を切って23メートルのサメとガチンコ勝負に出るなんて、言葉がでない。欲をいえばこのサメが悪の化身のような邪悪な存在として描きこめばもっと詩情があったのに。どんがらの大きさだけに終わったのが残念だわ。

 

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