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特集「アニマルフェスティバル」

2015年12月16日

特集「それいけ、アニマルフェスティバル4」①
ネコのミヌース(2004年 ファンタジー映画)

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監督 フィンセント・バル

出演 カリス・ファン・ハウテン

シネマ365日 No.1601

ネコ好きにはたまらん 

特集「それいけ、アニマルフェスティバル4」

つぎつぎ出てくるネコたちの仕草に、思わず笑っちゃうでしょうね。子ネコ、大人ネコ、白ネコ、黒ネコ、ペルシャネコ。「牧師夫人」とか「伯爵夫人」とか呼ばれるのは、もちろんネコの名前。ミヌースは、トラックからこぼれおちた薬品を舐めたため、人間の女の子になってしまったネコ。元のネコに戻すには希少な薬草が必要で、ミヌースの伯母さまネコが、姪を見苦しい人間の姿からネコに戻そうと、やっとその薬草を食べた小鳥をくわえ、鳥の胃の中にある草を食べさせようとするのだが、ミヌースが迷っているうちに鳥は逃げてしまう。捕まえるのに苦労したのに、と伯母さまはプンプン。でもミヌースはネコに戻りたくない…そう、彼女は恋したのだ、それも人間の頼りない男に▼ミヌースに扮するのがだれあろう、カリス・ファン・ハウテン。ポール・バーホーベン監督の「ブラック・ブック」では、第二次世界大戦の動乱を生きる女性を演じたオランダの国際派女優。本作は彼女の映画デビュー作である。26歳だった。ういういしさに溢れている。屋根の上にのぼり、窓から出入りし、ドール・ファッションで、木に登り降りられなくなったシーンから登場する。洋服やバッグ、アクセサリーはなぜか緑色で統一され、ミヌースの手首はくねくねと、足元はつま先から、一挙手一投足がネコそのものだ。彼女を木からおろしてくれたのが新聞記者のティベである。女性編集長はティベの書く記事を読んで「ネコの話はもういい。他の記事をかけないならクビ」をいいわたす。彼がミヌースにこぼすには「ぼくは人にあうのが苦手なのだ。でも仕事だから仕方ない。特ダネをつかまなくちゃ、クビだ」。ミヌースはいたく同情し、ネコ社会のネットワークを駆使して情報を集める。ネコたちは最初人間の姿をしたミヌースにとまどうが、ミヌースの鼻スリスリのあいさつと「ニャオニャオの歌」が歌えることで、ネコだと認められる▼ネコ情報のおかげでティベは特ダネ続き。新聞社いちばんの腕利き記者となり、出世して大きな車を乗り回すようになった。美しいミヌースを人に紹介したいが、彼女は極端な人見知り。部屋から外にでたがらない。魚の買い物なら喜んで出かける。家ではダンボールに入り体を丸くして眠る。身ごなしは軽く、あっというまに瞬間移動する(ように見える)。高い塀からでも飛び降りるのはヘッチャラ。弱いのはイヌだ。イヌをみたら木に登る反射行動はどうしようもない。ある日、ミヌースは仲間のネコから町の名士であり、動物愛護協会の会長であるエレメートが、屋台のニシン売りをひき逃げした情報を得る。ティベは早速記事にするが、だれも信じる者はなく、逆に名誉毀損でクビ。動物愛護家として知られているエレメートは、裏の顔は平気で子ネコを捨て虐待するひどい男だ。血も涙もないうえに、彼の事業の用地拡大は環境破壊だった。ミヌースは同じアパートの少女、ビビの助けを借り、捨てられた子ネコ4匹を取り戻そうと町中を走り回る。エレメートは子ネコをビニールの袋に入れゴミ箱にポイ。ゴミ収集車が来てゴミを撹拌したら、子ネコたちはひとたまりもなく断裁される。ネコという猫が動員され、ついにゴミ箱をつきとめるがネコの手で重いフタは空けられない。駆けつけるミヌースの行く手に、天敵ワンちゃんが歯を剥いて吠えまくった。どうする、ミヌース。「お黙り。伏せ」と彼女は一喝。いざとなったら女は強いのだ。危機一髪子ネコたちは救出された▼どうにもならないのがヘタレのティベだ。クビになってから仕事もなく、部屋にひきこもり。エレメートのひき逃げの悪事をあばこうとミヌースは尻を叩くが、ネコの証言などあてにならないと、捨て台詞で腰をあげないティベに「ネコの情報に一度でも誤報があった?」と愛想をつかし、ネコたちとビビだけで計画をたてる。町の有力者を敵にまわしたことから、住民たちの総スカンを食らいつつ、知恵を働かせるミヌースの活躍が、テキパキしていてタルミがありません。特別のネコ好きでなくても、テンポのよさとネコたちの活躍にひっぱられます。ラストのミヌースとティベの結婚は、ちょっとやりすぎの感がありますが、ここまで見たら仕方ない、目をつぶろう。

 

 

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