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コラム

2011年8月1日

女性鵜匠が誘う幽玄の宵

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澤木万理子さん
宇治川・鵜匠

自分の好きなことを一生の仕事に

船乗りだった父の背中を見て育ち、「自分の好きなことを一生の仕事にしたい」とかねてから思っていた澤木万理子さん。派遣社員から「大好きな鳥を扱う鵜匠になろう」と一念発起し、2001年秋、宇治川の鵜匠の元を訪れました。
女性の鵜匠は宇治川では前例がなく、当初は「断られることも覚悟していた」という澤木さん。ところが鵜匠の後継者問題もあり、「思いの外、すんなり」(笑・澤木さん)、翌年夏から弟子入りすることが決まりました。
初めの2シーズンはベテラン鵜匠の船に乗り込み、夢中で手綱さばきを学ぶ毎日。鵜の鋭い嘴や足の爪で傷を負うこともしばしばでしたが、04年からは鵜匠として独立し、今では澤木さんの鵜飼いを目当てに毎年足を運ぶお客様もいるほどです。

紫の腰蓑で優雅な世界を演出

そして今夏、女性鵜匠としての華やかさを一層演出しているのが、紫色の古代米(藁)を使った腰蓑です。紫式部にゆかりの深い土地柄にちなんだ装束は、松明の炎が照らす川面に映え、巧みな手綱さばきとともに船上の観衆を魅了しています。
伝統と新たな試みを融合させ、常に進化し続ける宇治川の鵜飼い。平安から平成へと連綿と受け継がれてきた匠の技は、時代を超え、さらに輝きを増しています。

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