女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

アニマルハート

2011年11月28日

日本全国カバ巡り 「カバに会う」

Pocket
LINEで送る

坪内稔典 著
岩波書店

カバに会うのは自分を面白くする企て

 日本全国の動物園にカバを訪問する旅です。考えただけで楽しいですね。著者は1944年愛媛県生まれ。立命館大学を卒業し佛教大学文学部教授であり、俳句グループ「船団の会」代表であり、アンパンと柿とカバが大好き。それがハンパじゃない。九州、四国・中国、関東、東北、北海道、中部、近畿。
 目次がまたおもしろい。
 「わきめもふらずカバのもとへ」「カバに触った」「糞がちりますカバの園」「ゴッドファーザーの末裔」「河馬の馬鹿」「カバに近づく」
 こんなのまである「あなたもカバになりなさい」
 著者はいいます。
 「カバへの旅は自分を面白くする企て」であり、人は「気分が沈むと言葉も元気を失う。感性とか思考もにぶる」。だから俳句をつくるにもさしさわりがでるのでしょうね。そこで「意図して気分を刺激し、わくわく感をだそうとした」結果、カバに会うことにしました。
 もちろん天王寺動物園も紹介されています。「ここのカバはすごい。億ションに住んでいる」と驚き、二度訪問します。一度目の訪問のあと、ナツコ(当時)やテツオの夢を見ます。二度目は夕方で人は閑散として、著者はガラスに額をくっつけて二十分ちかく水中に目をこらします。カバの大きなお尻のうしろで足が動いているのが見える。そこで一句。
 「正面に カバの尻あり 冬日和」
 自分の好きなことで日本中を旅するなんて、してみたくなりました。

Pocket
LINEで送る