女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

トピックス

2011年11月16日

オレンジリボン 奈良県の取り組み

Pocket
LINEで送る

こども家庭課児童虐待対策係

1週間に1人が虐待で死亡ー、あなたの気づきが子どもを守る

 オレンジリボンは、児童虐待防止運動のシンボルです。全国では虐待により死亡する子どもが年間50人を超え、1週間に1人の子どもが死亡しているのです。奈良県桜井市でも平成22年3月、5歳の子どもに十分な食事を与えず死亡させたという痛ましい事件がありました。この惨事を防ぐことは出来なかったのでしょうか。このような不幸を根絶しようという運動は年を増すごとに拡大し、児童虐待防止推進月間にあたる11月は全国各地で活発な取り組みが行われています。奈良県での取り組みについて、こども家庭課児童虐待対策係の片岡さんに聞きました。

 「桜井市での事件を受けて、奈良県では検証委員会を立ち上げ、原因究明と今後の対策について話し合いました。児童虐待防止には第3者からの通報が有効なのですが、どこに連絡をすればいいのか、連絡するとどうなるのかなど、一般に知られていないことが多いことがわかりました。そこで交通広告や新聞広告、テレビCMを使った広報や、地域での啓発運動に力を入れてきました。7月からは啓発推進員が県民が多く利用する医療機関や金融機関、スーパーマーケットなど各事業所を訪問して普及に努めています。9月末時点で県内の医療機関1746件のうち、93%の訪問を終えました」
 取り組みの効果か、奈良県に寄せられる相談件数は増加しています。平成21年の639件に対して、22年は728件、今年度は10月末時点で550件と確実に増えており、関心の高まりがうかがえます。

通報によって子どもだけでなく、保護者も救われる

 気になることがあっても「通報」という行為にためらいを感じる人はないだろうか。実際「他人の家の事情に踏み入るなんて」「虐待ではないかもしれない」と躊躇する人が多いそうです。しかし「『虐待かな?』と少しでも疑いをもった場合は、ためらわずに通報してほしい」と片岡さん。「通報によって救われるのは子どもだけではありません。多くの場合、保護者も苦しんだり、悩んだりしているのです。通報があると市町村の職員が家庭訪問し、そこで保護者に経済的な悩みがあれば福祉課へ、子育ての悩みがあれば児童課へなど、専門機関に相談するきっかけになるのです。結果、保護者が救われることにもなるのです」
 通報の際は、子どもの住所や名前など詳しいことがわからなくてもいいそうだ。もちろん通報者のプライバシーも守られる。夏休みや冬休みなど長期の休暇は学校の先生や親以外の大人の目が届かず、虐待を見つけにくくなります。すべての人が、地域の子どもや子育て家庭に「見守り」の意識をもつことが大切なのです。

虐待を受けたと思われる子どもを見つけた時や、ご自身の悩みを相談したい場合は下記、児童相談所や市町村の窓口に連絡してください。

Pocket
LINEで送る