女を楽しくするニュースサイト「ウーマンライフ WEB 版」

  • facebook
  • twitter
  • line
  • rss

2011年11月23日

子、孫へと受け継がれる家づくりを目指して

Pocket
LINEで送る

木野 芳弘さん 48歳
有限会社キノハウジング 代表取締役

 橿原を中心に奈良県で注文住宅の施工など不動産業を営む有限会社キノハウジング代表取締役・木野芳弘さん。その名刺には『子、孫へと受け継がれて行く住まいづくり』と書かれている。「海外では新築よりも、住む方が長年愛され、大事にしてきた家の方が評価されます。そういった家づくりを目標にしています」。
 元々、不動産業に従事していた木野さん。「最初の会社で4年、その会社で兄貴分だった上司が立ち上げた会社に8年勤めました」。その最初の会社で、面接のときから将来の独立を宣言している。「母が自営で化粧品の販売をしていました。その背中を見て、頑張った分『形』に残る仕事をしたいと考えていました」。金銭面だけではなく精神面でも、成果が自分の目で見える、納得がいく仕事がしたい。「だから、面接のときに『一人前になったら独立します』と伝えました」。
 その心意気を社長に気に入られ、入社。「一人前になるために勉強させて頂きました」。周囲から『乾いたスポンジが水を吸収するみたいだ』と言われるほど、とにかく何でも覚えようと熱心に取り組んだ。「辞めるときは(強く)引き留められました。かなり心が揺れましたけど、独立したかったので」。ただ、時期を同じくして、かわいがってくれた上司が独立。そこでもう少し勉強しようと就職した。「本当はもっと早いタイミングで独立したかったのですが、景気があまりよくありませんでしたから、結局8年、勤めました」。兄貴分を支えたい、という思いもあったのだろう。12年間勤め人をし、14年前、34歳で独立した。

縁を大事に、ただただ真面目に。

 独立した当初は新築や中古の仲介業をメインに行っていた。「最初から注文住宅を扱いたかったのですが、資金的になかなか難しかったですね」。それでも『お客様が安心して暮らせる家を作りたい』という思いは持ち続けた。
 「(最終的に)きっかけになったのは、以前から知り合いだったお客様からリフォームのお話を頂いた時です。当然、(以前の勤め先も)いい家を作っていました。ただ、やはり年月の経過で劣化する部分もあります。特に断熱材が傷んでいました」。カビが発生し、断熱材としてはあまり機能しておらず、シロアリの発生原因にもなりかねない状態。「『なんでこうなるんやろ?』と思い、調べ上げました」。ネットも駆使しとことん調べ、新潟にある建築資材を扱う企業と出会い、現在採用している工法にたどり着いた。「それから、今のスタンスを確立しました」。4年程前から注文住宅の受注が増え始め、その数は20件以上になった。
 「家を建てるには大工さんを始め、多くの職人さんが必要となります。そのひとりひとりが自分の家だと思って建てるつもりで仕事をしてほしいと職人さんたちにお願いしています。ゴミ1つでも落ちていたら拾うような心配りが大切なんです。そういったことを心得ている職人さんたちのお蔭で、いい家が建てられています」。自らも現場に行き、住み心地のよい家づくりに心を砕いている。
 また、工期を短くすれば値段は安く抑えられるが「職人さんたちに無理をさせることになります。もちろん納期はありますが、ある程度は余裕のある仕事をしてもらい、いいものを作ってもらえるようにしています」。作る側がそこまでこだわれば、金額だけではなく品質を重視できる顧客から信頼を呼ぶ。「とにかく安ければいいという方もいらっしゃいますが、最終的には私たちの考え方に納得して頂ける方の家を作りたい、と思っています」。自身の考えに共感してもらえる顧客や職人、取引先との出会い。そういった縁を大切にしたいと、木野さんは考えている。
 「法律的に、戸建てには10年保証が必要です。でも、私たちは生涯保証だと思っています」。住む家族にとって「home」になる「house」を。今日も木野さんは、奈良県内の現場を駆け回っている。

Pocket
LINEで送る