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2011年11月30日

高槻市の市民団体が「みどりのまちづくり賞」で大阪府知事賞受賞

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新川姫蛍と花を守る会

「芝桜とヒメボタルの復活させたい」。新川姫蛍と花を守る会

 高槻市が誇る自然豊かな一級河川・芥川。その芥川にそって南北に伸びる準用河川・新川も、細く小川ながら、土手には桜並木を始めとして四季折々の花が咲き誇り、大阪府では準絶滅危惧種に指定されているヒメボタルが生息しているなど、市民の憩いの場として人気の川だ。
 その新川の一部を管理し、花やヒメボタルを守っている『新川姫蛍と花を守る会』が、大阪府主催の「みどりのまちづくり賞」(ランドスケープマネジメント部門)で府知事賞を受賞した。同会代表・高市友子さんに話を聞いた。「当然嬉しいのですが、あまり実感がないんですよ」。笑顔で答える高市さんだが、その活動ぶりはパワフルだ。
 土手の一角を活動拠点とし、周囲の土手に草花を植えるのはもちろんのこと、市から許可を得てビニールハウスを建て、土手に植える植物の苗を自分たちで生育しているほか、枯葉や生ごみなどを使って堆肥も自前で作り、川の浄化も行っている。「以前は新川もヘドロ臭かったので、道頓堀でヘドロの減少に効果があった『EMだんご』を自分たちで作り、利用しました。現在は一見綺麗に見える新川ですが、今でもヘドロがたまることもありますし、堆肥作りにも利用できるので『EMだんご』は活用しています」。そういった知識も、各地の勉強会に参加し吸収している。

同会発足のきっかけは個人の活動から。これからは子どもたちにもっと自然を知ってほしい、触れてほしい

 同会発足のきっかけは、高市さん個人の活動からだった。「桜並木だけではなく芝桜もきれいで、景色もいい(新川の)土手は、活動をする前から好きな場所。以前、犬を飼っていた時には散歩コースにしていました」。そのときに、近所にある企業に勤めていると思しき男性が、芝桜の育成の妨げになる雑草を抜いて出勤している姿を偶然見かけ「自分もいずれは何かやろうかな、とは思っていました」。それから数年経ち、犬を亡くした後、ストレスと更年期のため体調を崩し、入院。「退院した後、なるべく病院や薬に頼らず元気になろうと思って、また新川の土手を歩くようになったんですね。そしたら、芝桜が減っていたんですよ」。なんとか芝桜を復活させたい。そこで個人的に土手の手入れをし始めた。
 「当初は芝桜だけだったのですが、徐々に花の種類を増やしました。それに、土手の手入れをしていて気がついたのですが、ヒメボタルも減っていたんですね」。原因は、行政が行っていた土手の芝刈り。ヒメボタルの幼虫が育つ時期に行われ、踏みつけられていた。そこで高市さんは地域の有志とともに署名活動を行い、国土交通省と高槻市に嘆願。以降、ヒメボタルを守るため、同会を発足させた。
 「当時は30頭まで減少していたヒメボタルですが、今年は1600頭にまで増えました。市でも以前から捕獲禁止の条例を出していますし、私たちも守っていきたいと考えています」。

 花見や散策を楽しむ大人たちだけではなく、子どもたちにも自然に親しんでほしいという思いから、土手に招き、土いじりやヒメボタルの幼虫を観察する機会を設けている。「会のメンバーや幼稚園の先生、保護者の方、市の担当者の協力も得て、紙芝居も作りました。小学校や幼稚園などをまわり、花やヒメボタルのことを伝えていきたいですね」。
 また、高槻市全体が自然豊かな街になるよう、市内の他の団体とも連携を強化したいとも考えている。高市さんを始め、同会はこれからも川と土手の自然を守っていく。

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