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2011年12月1日

無農薬のバラで幸せを-株式会社アグリカンパニー(1)-

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土を使わず水耕栽培で完全無農薬。国内外から注目も

 バラは栽培が難しい。バラほど虫がつき、農薬が欠かせない植物も少ないからだ。商業用にバラを栽培している畑やビニールハウスでは、大量の虫が飛び交う。虫は受粉のために必要ではあるが、その分、大量の農薬が必要となる。
 それらの問題を解消し、完全無農薬でバラを栽培しているのが、株式会社アグリカンパニーだ。同社の研究室『ROSE LAB.』の所長で、農業技術の研究・開発などを行うNPO『A.M.C.o-アムコ』の代表理事でもある前川真一さんによると「私どもでは、土を使わず水耕栽培によってバラを育てています。土にはバクテリアなどが生息していますから農薬が必要となりますが、水耕栽培なら農薬は不要で、養分のみを与えて育てられます」。バラは種からではなく株から育てるが、葉をすべて摘んでから栽培し、農薬が残らないようにしている。受粉も人の手で行うため虫は不要。農薬を使う必要もなく、虫がつかないためトゲも自然に落ちると言う。

 「通常、バラは春と秋の年2回しか咲きませんが、この栽培法なら毎月2回、花を咲かせます」。養分も研究を重ね、常に栄養が行き渡っている状態になっている。「バラは農薬だけではなく養分も大量に必要な植物。その点もクリアしていますから、ただ咲くだけではなく、額が強く、香りもよいバラが咲きます」。
今までは屋外のビニールハウスで栽培をしてきた同社。現在、屋内での栽培を実験中だ。「その第一号の花が、すでに咲きかけています(写真)。屋内で、太陽光ではなく人工の光で育てた無農薬のバラの花は、恐らく類を見ないでしょう」。

 当初、水耕・無農薬のバラ栽培という事業にペテン師扱いをする人も少なくなかったが、今では国内外の大学や企業から視察などのオファーが絶えない。「水耕栽培で本物の無農薬バラを作りたい、と(同社の代表から)声をかけられた時、『よっしゃ!ついて行こう!』と思いました」。なぜ、そのような難しい栽培に取り組もうと考えたのか。また、無農薬のバラを生かした事業とは。同社代表取締役社長・岩井健太さんに話を聞いた。

12月2日号に続く)

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