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2011年12月12日

人づくりと街づくりに情熱を

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谷口敦洋さん
ビジネススクールBGM

ビジネススクール BGM 代表 谷口 敦洋さん(41歳)

 大卒でも就職難な時代。正社員として働きたくとも、非正規労働者として従事ているや無職の人も多い。そういったことを肌で感じ、パソコン教室を開いたのが、「ビジネススクール BGM」の代表・谷口敦洋さんだ。
 「私は元々、中古車販売をしているのですが、ここ数年(車を)買いたくても買えない人が多くなっていたんです。ローンが通らないんですね。なんでだろうと理由を探ってみると、この不景気ですから、勤め先(の経営状態)が思わしくないとか、働いていてもアルバイトだったり、車を買いたくても求職中だからとか、そういった事情だったんです。そこで、うちで少しでもお役に立てないかな、と思ったんです」。今の雇用について調べてみたいという気持ちもあり、ハローワークへ求人募集を申し込んだ。
 「3人面接に来たのですが、びっくりしましたね」。ひとりはやる気もあり、身なりもしっかり。採用には至らなかったものの、前向きな求職者だった。しかし、あとのふたりはひどかった。
 「身なりはちゃんとしているのですが、面接の受け答えがマニュアル通り。ちょっと変わった質問をした途端に何も答えられなくなりました」。もうひとりは、もっとひどい。「半パンにサンダル履き。履歴書も封筒に入れずそのまま持ってきました。国でやっている機関からの紹介者がこれでいいのか、もっとちゃんと指導しないのかと思いましたね」。その思いをハローワークに伝えると、緊急人材育成支援事業として様々な職業訓練を無料で行っていると返答があった。「それならうちでやろうと、資料を取り寄せました」。パソコン教室のノウハウはなかったが、社内教育やボランティアで行っていた教育経験を基に、開業。「仕事をしていてパソコンを使う時、知っている人が知らない人に教えていますよね。そこで対人関係のスキルも(構築)できます」。同教室では、一般の生徒とともに、緊急人材育成支援事業の生徒も受け入れている。パソコンをできる・できないだけでも、就職には差ができる。また、人に教わることで社会性も身につく。「最近では、中古車販売とパソコン教室のどちらが本業か、わかりませんよ」。谷口さんは快活に笑う。

周辺の企業と連動して地域活性化を! 自身のビジョンに向かって走り続ける

 谷口さんが最初にパソコン教室を立ち上げたのは東大阪市・瓢箪山稲荷駅の近く。そして今年6月、奈良の王寺駅前に2つめの教室を開講した。そこで痛感したのが、地域経済の停滞だ。
 「王寺駅はターミナル駅。もっと栄えていいはずですが、あまり思わしくありません。そこで、地元経営者の青年部のような組織を作りコミュニケーションをとることで、連携を強めていけないかと考えています」。仲間意識を持ち、そこから問題提起をしていきたい。「それに、例えば広告媒体に1社だけで広告を出すよりも、全体で出したほうが料金的にラクになります。そういった連携もとれたらいいと考えています」。
 将来的には、孤児院と老人ホームを一体化させた施設を作りたいと考えている谷口さん。「夢やビジョンが大きければ、小さな達成でも通過点にすぎません。現実は夢やビジョンを達成するためにあるんです。夢は常に見続けていないと」。今はまだ、夢の途中。自身のビジョンに向かって、これからも走り続ける。

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