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2011年12月14日

干支のガラス細工で、辰年を飾る―和泉市・井阪硝子製作所―

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井阪硝子製作所

「青龍」「昇り龍」で機運上昇、願ってみては?

 今年も残り少なくなってきたが、和泉市の井阪硝子製作所では、来年の干支・辰のガラス細工製作がピークを迎えている。
 ガラス細工は和泉市の地場産業。井阪硝子製作所も大正10年に創業し、欧米への輸出向けガラス細工を手掛けてきた。近年は海外だけではなく国内への販売もしており、各地のお土産物やガラス細工を専門に扱っている店でも売られている。井阪硝子製作所の3代目であり代表の井阪浩明さんに話を聞いた。


 「基本的には日本産の原料を使い、日本人の職人の手で作る『メイドインジャパン』を心掛けています」。一部商品を除き、自社の職人たちの手で作られている。バーナー一本でガラス棒を溶かし、伸ばし、捩じり、形作る。トンボ玉を得意とする者、置物を得手とする者など、総勢5人の職人による手作りだ。その精巧さは国内外から高い評価を得ており、職人のひとりは大阪府の「なにわの名工」にも選ばれている。


 「干支のガラス細工は創業当時、祖父の代から作られています。龍はひげや(くねくねと)曲がった体を表現するのが難しく、また四足や二本足で立たせたりするのも技術が必要。現在はひとりの職人がすべて作っています」。干支によって人気にもばらつきがあり、再来年の「巳」は人気薄だが「来年の龍は人気が高いですね」。なかでも特に人気なのは、鮮やかで透明感のある「青龍」、2体の龍が仲よく並ぶ「夫婦たつ」、それに「昇り龍」なのだそうだ。


受け継がれてきた技術の伝承と、和泉市の地場産業PRも

 井阪硝子製作所が作っているのは干支のガラス細工だけではない。季節のガラス細工やオールシーズン楽しめるガラス細工を製作している。今の時季であればサンタクロース(写真)や正月用の七福神など、種類は多彩。ガラス玉やトンボ玉はアクセサリーとしても人気だ。
 「こういった地場産業が和泉市にあるということを知ってほしいですね」。以前、友人からガラス工芸で有名な場所の土産物を見せてもらった。「『(井阪硝子製作所の商品と)よく似ているから買ってみた』と言って見せてくれたんです。よく似ているはずです。うちで作ったものですから」。それほど全国に井阪硝子製作所の商品が出回っているにもかかわらず、地場産業としての知名度は、あまり高くない。「身近にあるのですから、ぜひ見て、触れてほしいですね」。
 また、技術の伝承も課題だ。現在、5人いる職人は60~70代。まだまだ現役だが、後継者も必要だ。「(ガラス細工に携わる人の)裾野を広げていくためにも、ガラス細工の教室を開いています。まずは興味を持って頂きたいですね」。最近では、筋のいい若い職人も現れ始めているが、製作時間や『同じものを同じ形で作る』といった技量は、まだ足りない。「ガラス玉やトンボ玉では仕事を任せられるほどになってきた若い職人も徐々に出てきました」。明治以降続く和泉の地場産業。新たな人材にも、期待したい。

※ ガラス細工を購入する場合は、直接井阪硝子製作所で購入するか、問い合わせを。

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