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2011年12月15日

戦略的「ダサさ」で親しみやすく ―ちんどん通信社― <1>

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ちんどん通信社 (有限会社 東西屋)

お客さんとの利害関係なくモノや店を紹介するから、街や人とのつながりも

 子どもの頃、新規開店や新しい商品の発売があると街に来ていたちんどん屋さん。懐かしく思う方も多いだろうが、大阪を拠点に全国で活躍する『ちんどん通信社』は現在進行形。新店舗オープンや新商品発売のPRはもちろん、イベントやパーティーなど、実に多くの『場面』で活動している。運営する有限会社東西屋の代表取締役であり、ちんどん通信社を立ち上げた林幸治郎さんに話を聞いた。
 「私は30年前、大学の頃からちんどん屋に携わるようになりましたが、世情に合わせていろんなところで仕事をさせて頂きました」。当初、商店街や店舗での活動が多かったが「郊外型ショッピングセンターが増え、開店やイベントの際に依頼を受けています。依頼されるお店も、以前は布団屋さんなど個人のお店でしたが、最近では携帯電話やパソコンのショップ、外車の正規ディーラーなどからもお話を頂きます」。
 それほどちんどん屋さんが受けている理由は何か。林さんは「戦略的『ダサさ』」と「利害関係抜きの親しみやすさ」だと語る。「ちょっとダサくて、安心感や親近感をもって頂けると思うんです。それに、私たちは世間話をしながらお店や商品の話をする。(店の)売り子さんは、お店や商品の営業しかしない。そのあたりが違うんですかね」。店や営業の宣伝を押し付けず、会話と音楽で道行く人一人ひとりとコミュニケーションをとりながら、店や商品の内容をわかりやすく、世代や性別などにあわせた説明もする。
 「テレビコマーシャルのような強い伝達力はないかもしれません。でも、一方通行ではありませんから、興味のない人にも興味を持って頂ける、お店や商品を応援してあげようという気持ちになって頂けるんです。『この人(ちんどん屋)が良い言うてるし、ちょっとみんなで行ってみよか』『家族や友達にも教えてみよか』といった具合に」。選挙や納税、ときにはエイズ撲滅のキャンペーンの依頼もあるという。「いきなり選挙や税金の話をされたり、コンドームを渡されたら引くでしょう? 私たちなら『大衆的』ですから、オブラートに包んでできますからね」。

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