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2011年12月24日

起業目指す創業者を育成する「和泉まちなか商い塾」

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卒業生が商店街活性化のため奮闘中

 和泉市では平成22年から、同市内の商店街で起業を目指す創業者を育成する「和泉まちなか商い塾」を開講している。和泉市の有名洋菓子店「菓子工房 T.YOKOGAWA」のオーナーシェフ・横川哲也氏を塾長に迎え、中小企業診断士や和泉市内の経営者などのコーチ陣から経営の基本やノウハウを約10回の講演から学ばせ、創業までの育成支援を行う事業だ。
その一環として、第1期・第2期の卒業生3人が今年の10月から和泉市中央商店街(府中町交差点近く)で「チャレンジショップ」の経営を始めた。
 たこ焼き屋を営む石橋壽子(ひさこ)さんは、福祉関連のNPOなどで活動、障害者の就労支援などを行ってきた。「障害を持つ方々の働く場を作るためには『商い』のことも学ばないといけないと感じ、商い塾に参加しました」。現在はNPOを一時抜け、店舗運営に専念している。「まずは店を軌道に乗せて、実績を作り(NPOに)持ち帰ります」。
 フレッシュジュース屋を始めた森岡聖子(しょうこ)さんは「わたしは『健康オタク』で、毎日自宅でフレッシュジュースを作っていたのですが、数年前に良いミキサーを見つけたんです」。通常のミキサーは撹拌する際、摩擦熱が高く野菜や果物の酵素が破壊されやすい。森岡さんが惚れ込んだミキサーは、時間をかけ低温で絞るため、酵素が破壊されにくいのだそうだ。「このミキサーで作ったジュースを、ぜひみなさんに飲んでほしいと思い、(商い塾にも)チャレンジショップにも参加しました」。

理想と現実を痛感しながら、徐々に知名度向上中。これからが勝負!

 当初、チャレンジショップは商店街のなかでも、もっと人通りのある場所に開店される予定だった。だが、事情によりその店舗で出店ができなくなり、車通りに面した現在の場所で店を開くことに。石橋さんは「もう少し人通りがあると思っていましたので、そこから理想と現実のギャップが始まってますね」と笑う。
 「開店直後にあっただんじり祭りでは売れるかと思ってましたけど、(観光客は)駅前でたこ焼きや飲み物を買われてから来るんですよね」。たこ焼きにしてもジュースにしても、手にしていれば2個目は買わない。期待していたほどの売り上げはなかった。
 客層も、当初の予想とは異なっている。「中高校生やお子さんたちが多いかと思ったんですが、もっと年輩の方、40代以上のお客さんが多いですね」(石橋さん)「私のほうは、健康志向のご年輩の方がいらっしゃるかと思ったのですが、30~40代の女性がよくいらして下さいます」(森岡さん)。
 ただ、開店から2ヶ月が経過して、認知度は徐々にあがってきている。「(チャレンジショップと)同じビル内に飲み屋さんがあるのですが、その帰りに(家族への)お土産として買いに立ち寄られる方も増えました」(石橋さん)「女性のリピーターが増えました」(森岡さん)。
 チャレンジショップの家賃は来年9月まで和泉市が持ち、それ以降は自力で開店することになる。「ぜひ続けたいと思ってます。そのためには地域の方々や、和泉府中駅を利用する通勤・通学者に知って頂かないと」(石橋さん)。チラシを配るなど、次の一手を準備中だ。森岡さんも継続したい考えで「今のやり方では1杯を作るのに時間がかかっていて、大量注文に応えられないケースもあります。それを改善しつつ、宅配サービスなどもしていきたいですね」。
 今後、チャレンジショップは2号店、3号店と出店される可能性もある。後に続く塾の後輩のためにも、まずは1号店が地域の活性化に一役買うこと。店主たちの奮闘が続く。

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