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スポーツ

2012年1月4日

WBA女子世界ライトミニマム級王者  安藤 麻里さん(24歳)

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安藤麻里
(2012年・輝く人)

フィットネスから始めたボクシングで世界を制した昨年。今年は防衛戦も

 ここ数年、女子ボクシングが脚光を浴びているが、昨年、その初代チャンピオン(ライトミニマム級)に輝いたのが、安藤麻里さん。京都・烏丸竹屋町にあるfutur(フュチュール)ボクシングジムに所属、同ジムで事務の仕事をしながら、日々トレーニングを重ねている。
 「練習は仕事が終わった後、2時間半くらいですね」。練習は常に自分との闘い。キツイと思うこともしばしばだ。「ロードワークは、ちょっと苦手(笑)。試合前はとくにキツイですね」。しかし、ここで挫けたら次の試合で負けてしまう。自分を叱咤し、トレーニングに励んでいる。
 「高校のときは陸上部で砲丸投げをしていました。毎日毎日部活で体を動かしていましたので(3年生になり)引退した後、何かやりたいなと思ってました」。ただ、普通のフィットネスクラブではつまらない。何か自分に合ったものはないか。そこで、ボクシング・フィットネスを始めた。5年前のことだ。

 「当初はプロを目指してなかったんです。ただ体を動かしたいと思って始めたんです」。高校卒業後、スポーツトレーナーの専門学校で学びながら、futurボクシングジムに通った。「やっているうちにボクシングのトレーナーになりたいと思って、会長(平山靖氏)にお願いしてみたらOKをもらいました」。スパーリングを受けるなどしていたが、その筋の良さから、20歳のときに平山会長から当時まだ新設されたばかりの『プロ』の道を勧められた。
 「専門学校に通いながら練習しました。でも、初めの3戦目くらいまでは単なる『殴り合い』。ボクシングになってなかったですね」。距離を取り、間合いを計って相手を打つ。それがまったくできなかった。とにかく前へ前へ。ファイティングスピリッツが前面に出過ぎた。
 「挫けそうになりました。でも、そこで続けたのが今につながっていると思います」。初戦、2戦目と敗戦。しかし、平山会長が次の試合を組んでくれた。裏切るわけにはいかない。3戦目にして初勝利を収めた。「自分で言うのはおこがましいかもしれませんが、その後は試合ごとに手ごたえを感じると言うか、強くなっていくのがわかりました」。チーフトレーナーで元プロボクサーの松本憲亮氏も「当初は前に行き過ぎていましたが、飲みこみが早く、抑えることをしっかり覚えました。優等生ですよ」。
 そして昨年。日本における『ボクシングの聖地』後楽園ホールで、粘り強いアマラ選手(タイ)に判定で勝利、初代WBA女子世界ライトミニマム級王者に。「(目標が)達成できてモチベーションが下がるかな、とちょっと不安もあったんです。でも、チャンピオンになってみたら、ますます(モチベーションが)上がりました。『まだ成長できる、ここからだ!』って」。
 2月には初防衛戦も控えており、今年は王者の地位を守る年となるが「常に挑戦! 次の試合は盛り上がると思いますし、ここから防衛を重ねます!」。王者となって周囲からの応援も増えたが、まだまだ女子ボクシングそのものの知名度が低い。初戦から応援し続けてくれる家族のためにも、周囲で支えてくれる人たちのためにも、海外での試合も視野に入れ、もっと自分の名前と女子ボクシングをアピールしたい。
 「好きな言葉は『不屈の精神』。(自分の)ブログのタイトルにもしています。一つひとつの小さな積み重ねがあるから、今がある。やってきてよかったです」。
 まずは、2月。そこからが、本当のスタート。『王者・安藤麻里』の連勝街道が、まもなく始まる。

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