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2012年1月1日

難波で50年 人を癒す歯科医でありたい

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ソエダ歯科診療所 院長
添田義博

アンチエイジングよりウィズエイジングを目指す

 大阪難波で50年続く、父が開いた診療所を継ぎ「ソエダ歯科診療所」の院長を務める添田院長。この職業に就いたきっかけについて「働く父の姿をみて、跡を継ぐというプレッシャーがあったからだったのかもしれません。父が固めた土台の上に私が築いていけるのか」と振り返る。今では、時代の需要に合わせた最善の治療法を常に模索している。
 「大学を卒業して歯科医の仕事を始めた頃は、ちょうどインプラントに注目が集まり、とにかく入れ歯より今はインプラントだ、という治療が多かったのです。でも今は高齢化社会で、要介護になったときのことを考えると入れ歯にしておいた方がいいという選択肢もある」例えば、ものがうまく飲み下せなくなった場合、入れ歯だと口内を掃除しやすく喉をつまらせる危険も少ない。そこまで考えるのがわたしたち歯科医の役目です」

「治療のヒントは自分の中に」

 アンチエイジングが生活の中で取り上げられることが増えた昨今、院長自身自分の老後を考えた。辿り着いたのが“加齢に調和した自然体の健康”、ウィズエイジングという概念。「どれだけ技術が進歩しても、根本にあるのは人の体です。人がもっている免疫が最終的に病を治すのです」。つまり「治しました、なんて言うのはおこがましいですよ。私たちは技術や経験を元に、人が持つ本来の治癒力をサポートしているのですから。一人ひとりのライフスタイルにあった治療法が一番です」
 歯科医として患者さんに向き合う上で院長がもっとも大切にしていることがある。「いくら技術が発展していっても、人との関わりが大事だと思うのです。人間味のある歯科医でいたい。技術と人間性、両方備えて患者さんとの信頼関係を築きたいと思います」

東洋医学と歯科治療の融合

 日々技術が発展し、インプラントの新素材や効果の改善なども加え新しい治療法の研究が進められている。添田院長は6年前から、東洋医学の研究会に参加して漢方の効能と歯科治療の融合について学び始めた。「今までは、心療内科で看てもらってください、と言うしかなかったストレスによる歯の痛みを訴える患者さんにも、漢方薬の処方で効果が見込めます」添田院長が最近とくに感じているのがさまざまな治療薬を服用中の高齢者の方への治療だ。「高血圧や糖尿病、女性は骨粗鬆症など、多くの人が薬を飲んでいます。薬によっては口が渇くこともあり、口臭や口内炎の原因になることもあります。こういった場合にも東洋医学が活用できるのではないか、と研究しています」もちろん添田院長自ら漢方を実生活で試している。よいものはスタッフや家族にもおすすめしているという。
 また、歯の問題と言えば食生活も大きく関わる。「旬の食べ物には精気があります。それをとり入れて体のバランスをとることが大切です。西洋医学よりはるかに歴史ある医学ですから、うまく折衷していくことが大事だと考えます」

 歯科医となって28年となる添田院長に今後の抱負を聞くと、「やさしい治療です」。患者さんが自然体で生きていける治療を一番に考える。「今こそ医者は謙虚になって、人を癒すという職を活かしていくべきだと思います」

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