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2012年1月5日

画像診断を使い、予防医療と医療ネットワークの構築を

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登美ヶ丘画像診断クリニック院長 放射線科専門医
佐藤 俊彦さん(51歳)

登美ヶ丘画像診断クリニック院長 放射線科専門医 佐藤 俊彦さん(51歳)

 学研奈良登美ヶ丘駅前にあるリコラス学研奈良登美ヶ丘。そのA棟3階はクリニックモールになっている。複数の医院が並ぶなか、MRIやCTスキャン、マンモグラフィなど画像による診断に特化したクリニック『登美ヶ丘画像診断クリニック』がある。
 その院長・佐藤俊彦先生は大学時代、医師・森谷浩史氏のひと言で放射線科へ進む決心をした。「森谷先生は同じ水泳部に所属していた4年先輩でしたが、ある患者さんの胸部写真を見て、私が『肺がんとは言い切れない影なので、経過を見てはどうでしょうか?』と言ったところ、一喝されました」。経過を見て状態が悪化し、転移してからでは遅い。できうる手段をとり、患者さんのために一刻も早く白黒つける。それが放射線科医にとって重要なことだと教えを受けた。以来、25年経過した今でも、その考え方は変わらない。
 「MRIやCTスキャン、PETと、放射線科はこの25年で様々な技術が発達しました。それらを用いて全身を見て、症状のある方はその原因を探り、症状がない方は定期検診として画像診断で確認することが重要です」。
 また、佐藤先生は他の専門医と連携し、画像診断の結果を治療に活かすネットワーク作りにも着手している。「アメリカでは、遠隔診断のネットワークが当たり前です。例えばシカゴで画像を撮り、専門医のいるサンフランシスコへ送られ、15分ぐらいで結果が戻ってきます」。クリニックモール内の医師など、地元の病医院とのITネットワーク構築を目指している。「セカンドオピニオンとしても、画像のデータをお持ち頂ければ診断します。多くの病気は画像診断で原因が発見できますし、逆に原因が特定できない場合も、画像でわからない疾患は限られてきますから、いずれにしても適切な専門医に連絡できます」。
診療のボトルネック(難関)は診断にある。佐藤先生はそう言い切る。「画像診断で診断を外すと、すべてが後手後手になります。早い診断、早い対応、早い治療を行うため、最新の技術、最新の機器を用いています」。
一方で、患者である私たちも正しい知識が必要だ。「例えば乳がん検診としてマンモグラフィは有効ですが、マンモグラフィだけ受ければ良いわけではありません。マンモグラフィでは20%のガンが発見されませんし、(マンモグラフィで)発見しにくいガンは転移しやすい性質のものです。ですから『マンモグラフィを受けましょう』ではなく、『正しく乳ガン検診を受けましょう』と私は伝えています。アメリカにはレディースイメージング専門クリニックがあり、当院は乳がん、子宮がんの発見にも力を入れています」。そういった啓蒙活動にも、今年は力を入れていく。
「子宮頸がんを予防するワクチンや、ピルの有効性など、医療に携わる側の発信不足が否めません。当医院では婦人科の医師もいます。地域の方に認知して頂けるよう、努力して参ります」。
自分の健康は自分で守る。その一歩として、自身の体の状況を知ることが重要。今年一年、健康に過ごすためにも、画像診断は、私たちの心強い味方になる。

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