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スポーツ

2012年1月7日

車いすのアーチェリー選手 ―芳野静香さん(23歳)―

「2012年・輝く人」
芳野静香さん

目標にする人を越えて、4年後のリオデジャネイロ・パラリンピックを狙う

 昨年行われた第11回全国障害者スポーツ大会「おいでませ! 山口大会」のアーチェリー競技で優勝した選手が、河内長野市役所に勤めている。会計課の芳野静香さんだ。
 「普段は伝票の整理などをしています」。話しながらも笑顔を絶やさない芳野さんが車いす生活を始めたのは、3歳のとき。脊髄炎が原因だった。では、アーチェリーに出会ったのはいつなのか。
 「桃山学院大学に入学したとき(アーチェリー部に)体験入部で入って、それからですね」。それまで、クラブ活動で卓球をしていたことはあったが、本格的にスポーツをしたことはなかった。「ウエイトトレーニングも大学生になってから始めました」。しかし、大学在学中から頭角を現し、「(昨年とは)距離が違いましたが、全国障害者スポーツ大会でも優勝しました」。

 芳野さんには目標にしている選手がいる。全国障害者スポーツ大会で最高得点をマークしている選手だ。「その選手に近づきたいと思ってやってきました。昨年の大会でちょっと近づけて、すごくうれしかったですね!」。練習中も、的の真ん中を射って得点が上がっていくと楽しくなる。「今までは風のないところで練習してきましたが、(昨年の大会では)風が強くて、大会記録には届きませんでした。これからは強い風の想定もして練習していきます」。
 好きな言葉は『楽』。何事も楽しんで取り組みたい、という思いからだ。「練習中に辛いと思ったことはないですね。楽しいから続けられます。もっと頑張ろうって」。昨年、就職活動などで多忙だったため予選会などに出場できず、今年行われるロンドンパラリンピックへの切符は逃したが、「目指す人に追いつき、追い越して、4年後のリオデジャネイロパラリンピックに出場したいですね」。
 全国障害者スポーツ大会では家族全員が応援に駆け付けた。次は、リオデジャネイロ。目指す人を越え、大会新記録を樹立して、4年後に照準を合わせる。戦いは、始まったばかりだ。