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シネマ365日

2012年2月13日

ストレンジャー (1995年 サイコ映画)

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監督 ピーター・ホール
出演 レベッカ・デモーネイ/アントニオ・バンデラス

帰ってきたレベッカ・デモーネイ

 「ゆりかごを揺らす手」から3年、デモーネイが帰ってきた。おまけに共演はスペインの美神、アントニオ・バンデラスときたら、ちょっと素通りはできないな。これもやっぱりサスペンス、なのだけど「ゆりかご」が正攻法ならこっちはちょっと裏技だな。デモーネイが制作総指揮をとって、狂気の世界に案内してくれる、いやもうそのへんで、といっても勘弁してくれない、とうとうバンデラスは…とまあ行くところまで行く、例によってすごいデモ姉御なのだ
▼本作の姉御の役は精神科医サラ。なんだ、おさまっちゃって、と思うのはまだ早い。やさしく知的な医師が、ふうん、簡単にバンデラス扮するトニーにナンパされちゃうのよね。いやだ、キライは好きのうち、を全身で現して拒否しながら、ううむ、俄然積極態勢に一変。本作はけっこうあちこちにハードルが隠してあって、父親への態度もやさしくなったり、冷たくなったり。そら、恋人にくらべたら父親の優先順位なんて最下位でトーゼンよ、と思うわね
▼ところがどっこい一筋縄でいかない。バンデラスが謎めいているのだ。正体はわからないが、不意にサラの前に出現するかと思うと姿を消す。サラはトニーが敵か味方かわからなくなる。少女時代のフラッシュバックが挿入され、なにかありそうだと推察されるが、映画はなかなか手の内をあかさない。しかし残念なことに登場人物、それも主要人物が極めて限定されているから、消去法でいくと自ずと犯人は絞られてくる
▼さあ、最後の詰めに入ったぞ。じりじりと追い詰められるデモーネイ。神経衰弱ですわ自殺か、なんてか弱い女かよ、デモ姐さんが。ふらふらになったと思ったらラブシーン、もう耐えられないとなったらベッドシーン、バンデラスも脱ぐの、大好きだからね、そりゃ迫真ものです。しかしいつまでもそんなことしておれない。映画には上映時間がある
▼ついにバンデラスはサラに真実をつきつける。そこへ思わぬ人物が横入りして、事件は結末へなだれこむ。危機に陥ったデモーネイが垣間見せた形相は「ゆりかご」で殺されてしまった仇討ちか。とにかく「出たア」って感じです。なにもかもが解決を迎え、身の危険をのりきったデモ姐さんは、おだやかに平和を得て平常の医師の仕事にもどります。じつはこれが、最高の恐怖なのだよー。

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