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シネマ365日

2012年2月15日

ジュリエットからの手紙 (2010年 ヒューマン映画)

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監督 ゲイリー・ウィニック
出演 アマンダ・セイフライド/ヴァネッサ・レッドグレイヴ/フランコ・ネロ

愛にさかのぼる旅

 ほのぼのとした、でも底流には人生の重さがしっかり横たわっている、そこにメリハリをつけたのはやはり、ヴァネッサ・レッドグレイヴの円熟の演技だろう
▼「ロミオとジュリエット」の舞台ヴェローナには、物語のモデルとなったジュリエットの生家があり、ジュリエット宛に恋の悩みを綴った手紙が壁に貼りつけられる。この手紙に返事を書くのが、ジュリエットクラブの「ジュリエットの秘書」たちだ。彼女たちはボランティアで「ジュリエットレター」を書いている
▼世界各国から年間5000通も届く手紙は言語もさまざま。英独仏、主要言語で対応し、日本語の手紙に対しては日本語で返信するという。本作の公開後アメリカからの「ジュリエットレター」が急増し、「ジュリエットの秘書」も増員しなければならなかった
▼本題に戻ろう。ニューヨーカー誌で働くソフィ(A・セーフライド)は婚約者の出張に同行してヴェローナへ。ジュリエットの家で、壁に貼られた手紙を籠に回収する女性をみかけ、事務所を訪問、ジュリエットの秘書たちの仕事を知る。ソフィアが偶然みつけた古びた手紙は、50年前イギリスの女性クレア(V・レッドグレーヴ)が書いた「ジュリエットレター」だった。クレアは駆け落ちまでした男性と、その恋愛に反対する両親の板挟みにあって悩む内容だった。その返事をソフィが書くことになった。何度も手紙を読み返し、真剣にソフィは返事をしたためる
▼数日後「祖母に手紙を書いたのはだれだ」とロンドンから青年チャーリーが訪問する。あんな手紙を読んだからおばあちゃんは来る気になってしまったと怒る。でもクレアは「あなたの返事のおかげでここに戻る決心がついたわ」とソフィに感謝。クレアの美しさと気品にソフィはみとれる。いっしょにその人を探しましょうというソフィの提案に、クレア喜んで承諾。50年前の愛にさかのぼる旅が始まった。チャーリーは祖母にがっかりさせたくないと不承不承だったが、若い者同士これまた別の展開となる
▼本作をミーハー的にしめくくるなら、もちろんヴァネッサとネロの関係だろう。「キャメロット」(1967)で共演した二人は40年の長い同棲の末、2006年に結婚。本作はまるでその軌跡をなぞったようなところのある、心あたたまる素敵なお話でした。50年の背景をサラっと流していますが(生きるってたいへん)何気なく抑えるところは抑えていますね。

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