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シネマ365日

2012年2月16日

フォーエバーフレンズ (1988年 ヒューマン映画)

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監督 ゲイリー・マーシャル
出演 ベット・ミトラー/バーバラ・ハーシー

愛は翼に乗って

 女二人の友情は映画になりやすいと思うが案外少ない。監督や脚本がほとんど男だから「女の友情」といったところで、雲をつかむみたいだ。男が実感として絶対にわからない、手をつけられないこの分野、きっちり描けば女性監督進出の穴場なのに、まだまだね
▼でもこのゲイリー・マーシャル監督いい線いくのよね。最近では「バレンタインデー」(2010)で、キャシー・ベイツとかシャーリー・マクレーンとか扱いにくそうな女優をまとめ、10組の男女の「バレンタインデー」を撮っていた。それと彼の妹のペニー・マーシャルがこれまた映画監督で、「レナードの朝」や「プリティ・リーグ」の佳品をとっている。彼には女の本性を偏らず観察できる、恵まれた環境があったのではないかしらね
▼キャスティングも悪くない。幼い頃、海辺で出会った二人の少女がまったく違った環境で成長し、その間手紙を通じて夢を語り合う。歌手としてサクセスめざすCC(B・ミトラー)と、富豪令嬢で親子4代スタンフォード大卒という弁護士のヒラリー(B・ハーシー)だ。二人はケンカ・仲直り・男とくっついて別れる、を繰り返す。なにがあっても自力で這い上がる、CCの独立独歩の生き方がお嬢様育ちのヒラリーにはまぶしい。CCは美貌と知性と兼ね備え、行くところ可ならざるはなし、という洋々たる人生に恵まれているヒラリーがまぶしい
▼こういうケンカのシーンがある。H(ヒラリー)「もう話したくもない。さよなら。二度とあわない」CC「なんて女なの。結局あなたは堕落したつまらない俗物よ。頭の硬い気取り屋よ」H「成り上がりになにがわかるのよ」CC「経験よ。原因もわかるわ。嫉妬よ」H「わたしがあなたのなにに嫉妬するというの。あなたの野心や成金ぶり? それとも中身のない結婚。きっとそれね。彼との結婚は失敗よ」CC「かもしれない。でもあなたと違って自分で生きているわ。望むままに。あなたはその勇気もない。とぼけないで。あなたこそ嫉妬で息もできないくせに」
▼お互いの急所をめった刺しである。こういう心理を、自分のこととしてよくわかっている女性観客を、充分納得させる激辛台詞である。難病でヒラリーは娘の養育をCCに託して死ぬ。ラストでCCが歌う「愛は翼に乗って」は全米ナンバー1ヒットとなった。いい歌だった「知って欲しかった/あなたはわたしのヒーロー/わたしが望んだ夢のすべて/鷲よりも空高く舞い上がれる/だってあなたは風/わたしの翼を運ぶ/大空高くどこまでも/空の極みの果てまでも/大空をこの手につかむまで/ありがとう/あなたのおかげ/あなたは私を運ぶ風」

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