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シネマ365日

2012年2月18日

ブリジッド・ジョーンズの日記2 きれそうなわたしの12か月(2004 コメディ映画)

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監督 ビーバン・キドロン 
出演 レネ・ゼルヴィガー/コリン・ファース/ヒュー・グラント

一見ナンセンスなんだけど…

 底流にどっぷりペシミズムが流れているヨーロッパ映画をみると、厭世観など足蹴にしてあざ笑う映画もまたいいものだという気がするが、本作などその典型だろう。ご存知「ブリジッド・ジョーンズの日記」に続く「同日記2」の副題は「切れそうなわたしの12カ月」
▼いまや素敵な国際派弁護士のマーク(コリン・ファース)を恋人に、独身生活にピリオドを打ったブリジッド(レネ・ゼルヴィガー)は花の恋愛時代を謳歌している。幸せ太りもなんのその、ワンピースからのぞく太い足も気にならない。それもみなマークが好きだと言ってくれた…でもたったひとつ、プロポーズだけがまだなのだ。一日千秋の思いで決定的瞬間を待ち望むブリジッドに「マークが浮気している」怪情報が入る。涙のブリジッドは海外レポーターとなってタイへ。同行する仕事のパートナーは、元恋人でかつての上司ダニエル(ヒュー・グラント)お騒がせの色男がまたもや出現した
▼出国間際、コカイン密輸の冤罪で逮捕されたブリジッドは、拘留中のオリの中で持ち前の無敵キャラを発揮、どこまでもバラエティ満開のドタバタが続く。ただ一人、ドジなブリジッドを見守る白馬の騎士・マークの、苦虫を噛んだ渋ヅラがむしろ新鮮だ。前にもまして体重を増やしたレネ・ゼルヴィガーのやる気満々に脱帽する。するけど、シリーズ2作目にして最終回・打ち止めとしたのは賢明だった
▼脇を固めた二人の男優陣の贅沢なこと。コリン・ファースはいまさら、という感じですが「英国王のスピーチ」で堂々オスカーを。それ以前には「恋するシェイクスピア」「イングリッシュ・ペイシェント」「マンマ・ミーア」などいずれも高い評価をえた、イギリスを代表する役者です
▼ヒュー・グラントは「モーリス」で同性愛の男性二人のうち一人の、社会に受け入れられない屈折した内面を演じ注目され、「ノッティングヒルの恋人」「フォー・ウェディング」などで着実にキャリアを積み、ダメ男を演じたら憎めないこの人という芸域の広さ
▼ハチャメチャぶりが目立つ本作ですが、いや、まてよ。これは脱線ズッコケだけの能天気映画だったのか。演技派の曲者二人を向こうにまわして、レネ・ゼルヴィガーはどこかで緊張していたはず。でも吸収するものは吸収して、役者としていちばん元をとったのが彼女だった、というのが本シリーズの着地点だったのではないでしょうか。

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